ものの音

よらさ 舞い上がれ宵闇を
そりや 駆け上がれ兆しは清か

裾を振り乱した姿映る影渡り
普く時の中へ一人落ちて流離うは

一つ 紫に結ばれた
二つ 欠けた月夜に咲いた
三つ 神話の宿る縁
今日はものの音常よりひと際めでたく響く

よらさ 呼び覚ませ底力
そりや 桜風重ねて息吹く

千歳受け継がれた心はまだ揺るぎなし

一つ 春着の袖を通り
二つ 仄かに微笑う乙女 
三つ 語れば懐う渾名
興を誘う

がなる太鼓の大火事と
酔い覚めやらぬは笛の声
美しき糸女の宴狂い
力と御業の大舞台
人よ輪に入れ手を打ち鳴らせ
其が和魂打ち上げよ
散り花背負うものの音となりて

一つ 紫に結ばれた
二つ 仄かに微笑う乙女
三つ 神話の宿る場所は
その手 春着の袖を通り
その目 欠けた月夜に咲いた
いつか 語られ思う未来へ
今日もものの音常よりひと際めでたく響け


かな歌詞


よらさ まいあがれ よいやみを
そりや かけあがれ きざしはさやか

すそをふりみだした すがたうつる かげわたり
あまねくときのなかへ ひとりおちて さすらうは

ひとつ むらさきにむすばれた
ふたつ かけたつきよにさいた
みっつ しんわのやどるえにし
きょうは もののね つねより ひときわ めでたく ひびく

よらさ よびさませ そこぢから
そりや さくらかぜ かさねていぶく

ちとせうけつがれた こころはまだゆるぎなし

ひとつ はれぎのそでをとおり
ふたつ ほのかにわらうおとめ
みっつ かたればおもうあだな
きょうをさそう

がなるたいこの おおかじと
よいさめやらぬは ふえのこえ
くわしきいとめの えんぐるい
ちからとみわざの おおぶたい
ひとよわにいれ てをうちならせ
そがわごころ うちあげよ
ちりばなせおう もののねとなりて

ひとつ むらさきにむすばれた
ふたつ ほのかにわらうおとめ
みっつ しんわのやどるばしょは
そのて はれぎのそでをとおり
そのめ かけたつきよにさいた
いつか かたられおもうさきへ
きょうも もののね つねより ひときわ めでたく ひびけ

2016/1/19

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

【歌詞】ものの音

結月ゆかりが唄う和曲「ものの音」の歌詞です。
かな歌詞も記載してあります。

閲覧数:204

投稿日:2016/04/17 04:04:22

文字数:896文字

カテゴリ:歌詞

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