<A>
刺さるような三日月
銀のナイフ
言い訳すら暴かれ
存在を嗤う
静寂へと導く
声を息を
時間はただ喧噪
すり抜ける
<B>
地上にいるだけで傷が増えてゆく
心 飛べずに月眺める籠の鳥
<S>
佇むばかりじゃ
世界に流されるだけ
あの頃 今だって
変わりもしない
視線逸らさず
声無き答えを見据える
怯えたこの心
解放して
<2A>
静かな闇 隠した
紅い痛み
タイムラグは不規則
記憶にもバグを
穢れの無い三日月
夜のヴェール
音無きまま孤独を
蝕んだ
<2B>
地表に
零れ落とした涙の跡
言葉 告げずに分かり合える術は無いの?
<C>
何をまだ恐れているのか
みんな
曖昧なクラウン
もう立ち止まらないならば
行き先を怯えず
切り開くよ
<2S>
無意味に
夢見るばかりじゃ
虚ろに過ぎ行くだけ
そうデッドオアアライブ
儚き存在
未来選んでも
正しい答えなんて無い
尖らず躊躇わず
明日を重ねてゆく
<Out>
地上 宇宙さえ 森羅万象の渦に
何もかもが 時を止められない
----------- ひらがな -----------
<A>
ささるような みかづき
ぎんの ないふ
いいわけすら あばかれ
そんざいを わらう
せいじゃくへとみちびく
こえを いきを
じかんはただ けんそう
すりぬける
<B>
ちじょうに
いるだけできずがふえてゆく
こころ とべずに つきながめるかごのとり
<S>
たたずむ ばかりじゃ
せかいにながされるだけ
あの ころ いま だって
かわりも しない
しせん そらさず
こえなきこたえをみすえる
おび えた この こころ
かいほうして
<2A>
しずかなやみ かくした
あかい いたみ
たいむらぐは ふきそく
きおくにも ばぐを
けがれのない みかづき
よるの べーる
おとなきまま こどくを
むしばんだ
<2B>
ちひょうに
こぼれおとしたなみだのあと
ことば つげずに わかりあえるすべはないの
<C>
なにを まだ おそれているのか
みんな あいまい な くらうん
もう たちどまらないならば
ゆきさき おびえず
きりひらくよ
<2S>
むいみに
ゆめみる ばかりじゃ
うつろにすぎゆくだけ
そう [でっ]ど おあ あらいぶ
はかなき そんざい
みらい えらんでも
ただしいこたえなんてない
とが らず ため らわず
あすをかさねてく
<Out>
ちじょううちゅうさえ しんらばんしょうのうずに
なにも かもが ときをとめられない
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