「・・・うわぁ、人がたくさん」
「・・・そうだな」
ミクの言葉に俺は頷いた。
あれから10分後、この会場に着いたばかりの俺たちは、しばらく人の波を眺めていた。
「・・・さて、どうする?」
「んーとねぇ・・・」
ミクは辺りを見わたして、その中の1つの屋台を指さして
「・・・金魚すくいしたい」
と、言った。その言い方が妙に可愛くてきゅんとしたのは・・・俺だけか?・・・そうか、俺だけか。
「そうか。定番だな・・・っ」
と言って、ミクの手を優しくとる。
「・・・・」
「・・・な、なんだ?まだ何も悪いことしてないぞ?」
「・・・アカイトって、こんなに手握ってくれるっけって思って・・・」
「・・・ああ、それはな・・・。ミクが迷子にならないように、こうしてるんだからなっ?」
「・・・うんっ、分かってるっ」
なんかいい感じに俺たちは、手をつないで歩いた。
一方、こちらは黒幕気取りのカイトとあたしはようやく歩き回って2人を見つけた。2人は「金魚すくい」と書かれた屋台にいて、何やら金魚すくいに悪戦苦闘の様子だった。
「・・・近づきたいけど・・・遠くで見守るって誓っちゃったからね・・・。」
苦笑するあたしにカイトは
「・・・ね、リンちゃん」
「・・・ん?何、カイト?なんか、目覚めちゃった?」
「・・・んなわけないから」
「・・・じゃ、何?」
「もう、ストーカーみたいなことは、やめてさ僕らは僕らで夏祭り楽しもうと思って・・・」
「・・・さては、あたしが、あんなこと言ったからかっ・・・」
「・・・んー、それもあるけど一番はさ・・・」
あたしはカイトの言葉の続きえを待った。
「僕、あんまり、こういうお祭りには来ないから普通に楽しんだこと、数回しかないから・・・」
「・・・あ、そっか・・・ってそうだっけ・・・?」
・・・まあ、そんなイメージはないけど・・・。
・・・そっか。・・・だからか・・・。
「・・・ま、いいや。じゃあさ、鉢合わせしないように屋台巡ろうっか!」
あたしは、はみかみながら言うとカイトも頷いてくれた。
「ううん、リンちゃん」
あたしとカイトは2人を見守りながら、お祭りを楽しむことにした。・・・だって楽しまなきゃ、損だもんね!
・・・・でも、あたしたち2人のことを見守る見守り隊だよ?うーん・・・2人のこと気になる・・・。
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「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
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「Separate Orange ~約束の行方~」
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「Back To The Sunlight」
楽曲URL:https://piapro.jp/t/Vxc1
「雪にとける想い」
楽曲URL:http...参加作品リスト 2017年〜2021年
MVライフ
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
A
ここは森の中?いいえ 瞼の裏側
どこか上の空 まるで 誰かのいたずら
霧が覆うから 追って 嵐の予感が
早く家の中 「おいで」導かれるまま
B
離れ離れも 糸で縫い付けて
いたいいたいの 飛んでしまうだけ
期待しないの 大人になるだけ
簡単なことでしょう...アイリッドホール
かぜよみるいと
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