かき集めた瓦礫の温度と
手のひらに合うおぼろげな雨を
僕らは無色に例える
水晶の向こうで羽ばたいた
鳥の背中に太陽が溶ける
僕らを無色に喩える


再生のピリオドで歌う
息の根が騒ぎ出す
比べるほど拙いものなど


翼を閉じて夢にした
忘れ去るには鮮やかな日々も
覚めて瞬く瞼には
眩しく尽きる輪光


爪先から崩れ去ることも
知っていながら靴紐を解いた
いつかは偶然に見える
可能ならば飛び立つだろうか
そんなことさえ考えて立った
僕には永遠に観える


止め処なくバラッドを流そう
灰色の丘の上
跡形もない終わりが来るまで


言葉にすれば今もまだ
胸にこぼれる透明な影は
触れて消すには多すぎて
僕を焦がしている


雨を残していく
霧が散る
突き立てた切っ先が錆びたら
雨も残していく
鳥が飛ぶ
水晶の向こうは優しいままで


目覚めるごとに灯る火も
愛しいほどに褪せていく声も
揺らぎ続けて奥深く
呼吸を焼いている

翼を閉じて夢にした
忘れ去るには鮮やかな日々も
今は瞼の奥底で
眠りについたその後

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢とバラッド【曲、動画有】


お抹茶Pさんこと京極抹茶さんの曲に詞を書かせていただきました。
関連作品から、曲ページと動画へどうぞ。

閲覧数:676

投稿日:2011/05/21 00:55:46

文字数:464文字

カテゴリ:歌詞

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