やわらかな風が 街を撫でて
あの日々は 浮かびあがり
通いなれた道も あのベンチも
違って見えた

思い出には まだしたくなくて
おどけては みたけれど
君の その瞳に 淋しそうな影が 残った

少しずつ色づいた蕾 空を仰ぐように
旅立つ僕らの 胸の鼓動と 今 重なりあって
凍える季節(とき) 越えてきた生命(いのち)の
温かな息吹の 澄んだ音が 聴こえる


明け方の星が 消えていっても
まだそこに 残るように
君がくれた日々と勇気だけは
忘れはしない ずっと

憧れを追いかけて 語り合った あの日の夢
飲み込む想いは まだ澱んでは いても


閉じ込めた世界の記憶にも
きっと全てに意味はあるから
息を吸って 現在(いま)も過去も 全て 澱みも連れて
踏み出さなきゃ 一歩


まだ固い莟でも きっと花を咲かせるだろう
踏み出す僕らの 胸の鼓動と 今 重なりあって
「また会おう」と 君と 笑顔交わせば
満ち足りた息吹の 澄んだ音が 聴こえる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Graduation ~旅立ちの前の息吹~

ロカルツPさんの楽曲に応募させていただき、採用していただきました。
https://piapro.jp/t/v0fF
テーマは「卒業~旅立ち」でした。

皆が皆、夢を叶えたり希望の進路に進めるわけではないんだよな…というようなことを考えながら、いつも以上にメロディに寄り添える詞を目指して作詞しました。また、作詞用音源の時の楽曲の持つ力強さから、蕾が花開いていくような生命力のようなものをイメージしました。

そんなわけで、音楽に耳をすまして、聴いていただければと思います。

閲覧数:1,293

投稿日:2021/03/05 21:59:55

文字数:431文字

カテゴリ:歌詞

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