#29-4「みんなで騒いだ夜」
ミクは昼にレンに言われたとおりに、近所の河原に向かっていた
ドキドキする
男が真剣な顔で夜の河原に呼びだしたのだ…
ドキドキしないはずはない…
それでも、ミクは勇気を出して河原を目指す
目的地に着くと、何やら火の明かりが見える
「あ!ミク様!こっちで~す!」
と、グミに呼ばれるミク
よく見ると、寮のみんながバーベキューコンロを中心に集まっていた
「あ…あれ?みんな…どうしてここに?」
ミクは不思議に思った
「どうしてって、ミクの送別会をしようってことに…って、あれ?レンに聞いてないのかい?ミク?」
カイトが驚いて、ミクの方を見た
「え?送別会?!でも…レン君には、夜ここにきてってしか…」
「あ、ははは…いや…ごめん…あの時はちょっと…」
レンは「動揺してて」という言葉を飲み込んだ
「ささ、ちょうど料理も出来たでござるよ!ルカ殿、みんなに配るのを手伝ってもらっていいでござるか?」
「ええ、もちろんです」
ルカは機嫌よく、がくぽのもとにいく
「ねぇねぇ、ミク姉!最近、あの二人、仲がいいと思わない?」
そういって、リンがミクに耳打ちした
「あ、うん!それ、私も思った!なにかあったのかな…?」
「つか、まぁ、【そういうこと】なんじゃない?」
そこにネルが後ろから突然乱入した
「わ!ネルさん!びっくりした…」
「ところでさ!リンはどうなのさ!」
「え?!え!え!……///」
リンがネルからそうふられると、顔を真っ赤にした
「え?!リンちゃん!もしかして!…レン君にいったの?」
「う…うん……一応…両想い…だった///」
それをきいたミクが目を輝かせた
「おめでとー!!」
そしてリンに飛びつく
「あ!ミクちゃん!リンちゃん!私もいれt……」
ゴスッ
リリィの魔の手からグミがミク達を守る
そうこうしているうちに、がくぽのつくった料理がみんなの前に出そろった
そして、みんなが自分の席に着く
「メイコさん!お酒の用意も出来ました!」
「よし!ハク、でかした!じゃ、本日の主役に一言貰いましょうか」
「え?」
そういって、メイコがミクのもとに行って、菜箸をマイク代わりにしてミクに向けた
「さ、ミク!」
みんなが笑顔でミクを見る
「え…えっと…きょ…今日は私のためにこんな会を開いてくれて…ありがとうございます……私…ぐすっ…その……ぐすっ…みんなと一緒に暮らせて楽しかったです!みんなが大好きです!本当にいままでありがとうございました!!」
ミクがそういって頭を深く下げた
みんなは精一杯の笑顔と拍手をした
この日はみんなで騒いだ
みんな、表には出さなかったけど、寂しい想いを少しでもかき消そうと、いつもよりも明るくふるまっていた
そして…いよいよ…あの日がやってきた…
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kurogaki
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