雨が降っている歩道橋
傘を投げ捨てたー



雨に濡れる制服 肩が透けて見える
頬を伝う滴は 流れ落ちて
足元に水溜まりを作る
車のヘッドライトが眩しいな
今何時だっけ?
瞬きを3回して歩き出した 学校へと

『もう嫌だ 消してやる』って
思っても 思うだけ
『きっと明日は 大丈夫』って
願っても 願うだけ
そんな甘い考えが苦い結末を生むのなら
私は全てを捨てよう
紺青に変色したスカートは知らんぷり
教室のドアを開くー

君に泣いて訴えた
この校舎には2人きりだから
『あの子』が死んだのは
君のせいだ 君のせいだ
隣なんて通さないよ
私は君を責めて終わりたいの
ユダと化した君にー

『あの子』が最後に見た景色がこれか
傷だらけで雨と涙に溺れていた
車のヘッドライトが未来に影を作った
仲良しなんて所詮この程度だったの

『この日々から 抜け出そう』って
逃げても 逃げられず
『明日こそは 言い返そう』って
笑っても 笑うだけ
逃げられないことをどこか自分に許してるから私は私を許せない
青空色のスカートは跡形もなく消え去った
何かが弾けたー

君を責めて叫んでみせた
この空間には二人しかないない
『あの子』が泣いたのは
君のせいだ 君のせいだ
疲れて座り込むと
君は『ごめん』そう残して逃げた
これで全部終わりー

私だって救いたかった
あの頃みたいに笑い合いたかった
でも私じゃダメだったの
それが悔しくて 仕方なくて
『あの子』が「助けて」と伸ばした手を君は払ったんだ

歯車は壊れた

傘をさして帰る君を
もう止める術なんてなかった
『あの子』最期は雨模様
腹を突く未来 もううんざり
君の脳に傷をまたひとつ
私も傘をさして帰ろうか
あぁ そうだ 捨てたんだ
何もかも詰め込んでー

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雨と傘 -another story-

コワレタハグルマ__

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投稿日:2020/05/15 15:05:59

文字数:753文字

カテゴリ:歌詞

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