誰かの影が宵に隠れて
一輪の花に手を伸ばした
羽根を広げ蕾を裂いた鳥は
ハラリハラリ 紅く空に踊る
フラリフラリ 風が甘い声で
出口ない庭から花を手招く
ユラリユラリ 浮かぶ銀の月は
こんな噺見飽きて欠伸してる

花狩人が背負い佇んだ
三日月が綺麗だったなぁ…
人の夢と書いて儚いと
呟く声を耳に残して

クラリクラリ 躰が堕ちていく
この背中に羽根なんてないのに
誰かの笑い声に混じって
世界が扉(と)を閉じる音を聞いた
フラリフラリ 髪を撫でた風に
花の薫り強く染み付いてた
ユラリユラリ 月に照らされた
最後の影は私によく似てた

花狩人の瞳(め)涙で潤む
微笑を浮かべた声が濡れる
「嗚呼 貴女は綺麗だったよ」
花 鳥 風 月 すべて包む宵よ
願わくは彼の罪を隠して

月が花を見下ろして嗤う
風が鳥を迷わせて遊ぶ
鳥よ風を組み敷いて
花よ月に残る跡になれ

微笑を浮かべて散っていく
あの人が私を手折った
人の夢と書いて儚いと
呟く声に「サヨナラ」が溶けた

花狩人の口元に浮かんだ
三日月は綺麗だったなぁ
人の夢と書いて儚いと
呟く声を耳に残して

微笑を浮かべて貴方が摘んだ
花の色 綺麗でしたか?
骸に咲くという その花に
私が触れることはないけど…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

月風鳥花

タイトルの読みは「かちょうふうげつ」です。
レンverの対となります。

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投稿日:2017/10/29 11:00:13

文字数:533文字

カテゴリ:歌詞

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