あなたがいてわたしがいる
そんな当たり前を失って
夏を想い憶えることが
当たり前になった
等間隔に進む日々は
長い長い助走みたいで
届くように忘れないように
小さな物語を語るの
真夏に降る雪のような
この時間を刻みながら伝う
在りし日へと
焦燥を呼ぶ秒針の音
逸らした目が揺れて映した
夏の陽炎
もういいかい まだ足りないよ
だって寂しさが始まっているから
もういいよ 分かっているから
例えばで埋めるしかないこと
真夏に降る雪が融けたら
夢でもいい 覚めても辿れば
会えるから
蝉の声が止んだ静寂
遮るように口を衝いた
言葉が朽ちる
瞬く間に暮れて染まる藍
仰いだ空 重ならない差異を愁う
あと何度会えるかな
願うことはただ一つだけ
真夏に降る雪が解けたら
あなたのいない夏に戸惑って
しまうだろう
二つ伸びた遠ざかる影
そよぐ風と 泥む景色
秋の匂いがした
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