・・・博士が、隣にいる。
今はメイコっていう可愛らしい名前になっているけど。
そういえば、博士の本当の名前って、何だろう。
いつか、聞いてみたいな・・・。
「結局、眠れなかったわね」
そう言って、苦笑いする博士もといメイコ。
「そうですね。・・・でも、全然眠くないです」
夜が更けゆく空を眺めながら、返事をする。
「・・・あ、そういえば他の人たちはどうなったんですか? 帰って来てないですけど」
ほんとは聞きたくなかったけど、ずっと疑問だったので聞いてみた。
「ミクはカフェ・カフェっていうところで、リンはマスターのところ。それで、レンは・・・」
そこまで言って黙り込むメイコ。
「?」
「レンは、・・・ちょっとした収録に行ってるわ」
「そう・・・なんですか」
ちょっとした収録なら、どうして黙り込んだんだろう。
「ちなみに、どういう収録なんですか?」
聞いてみる。
「・・・バナナについて、ひたすら語るっていうのよ。・・・もう、バナナ見たくもないし、思い出したくもない・・・」
心底うんざりしたようなメイコ。
「・・・思い出したくもないようなこと聞いちゃって、ごめんなさい」
思わず謝ると、
「いいのよ、カイコ。素直に謝られると、こっちも謝りたくなるから」
笑って許してくれた。
・・・それから、私とメイコは朝になるのを待って、収録から帰ってきたレンっていう髪が黄色い男の子に全てを話して、引越したのだった。
今度こそ、博士と一緒に暮らすために。
「ええーっ!?? それじゃあ、もう引越しちゃったの!??」
帰ってきたリンとミクに事情を説明すると、やっぱりリンは叫んだ。
「・・・でも、色々とワケありみたいな感じだったし、しょうがねーじゃん」
家に帰りついた俺に、話してくれた2人の表情を思い出して、ついぶっきらぼうに言ってしまう。
「そうだね。まぁ、結局会えなかったけど、いつか会えるよね!」
しばらく黙っていたミクは、言った。
「でもいいなぁ・・・。でも、駆け落ちはだめですな、はいよー」
「「・・・」」
リンのぼやきに、黙りこくる俺とミクだった。
『・・・そうなんですか。引越したんですか』
静かな声が、受話器の向こうから聞こえる。あれから、家に帰っていた。
「一応、めぐっぽいどちゃんにも知らせておこうと思って」
僕は言う。
「カイコちゃんが、ありがとうございましたって言っといて下さいって言ってたよ」
『カイコちゃんが・・・そうですか』
嬉しさを抑えたような声。きっと、笑みを浮かべているに違いない。そのことを想うと僕まで顔がゆるむ。しかし、
「僕からは、それだけだから。じゃあ、電話切るね」
そう言って、あとはもう何も聞かずに電話を切った。そんな僕に、
「・・・もう少し、話したらいいのにー」
マスターが残念そうに、でも意地悪く笑って言う。
「・・・用件が済んだら、すぐに切るのがマナーですよ」
素っ気なく言う僕に、
「うわー、そっけなーい!」
「・・・僕は、マスターだけが好きなんですから」
「知ってるよ。聞き飽きてきたよー」
「・・・」
にこにこと笑うマスターに、内心ため息をついたのだった。
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