肌寒い乾いた空気
咽せ返り目を覚ました
まだちょっと仄暗い
今しかない春の情景

ぐるぐる廻る
頭の中をずっと
こびり付いて離れない
あの感覚だけが

煮え切らないね
僕だけあの日から
何も変われていなくて
逃げきれないね
隠し続けてきたこの顔だって

淡い色に染まる街並み横目に
宛も無く同じ場所彷徨っているの
時が止まったまま
辺りが青い香りに包まれ
気付けば鮮やかな色に
未練も無く移り変わる
もう何度目になるだろう？

ぐちゃぐちゃに壊れたままのone day
ようやく意味を知った
「もうやめた」って何度も
決意したハズなのに

ユラユラ定まらない焦点
今更事実知って
「もうだめだ」なんて言わずとも
訴えていたその目が

数え切らないほど顕にした
レンズで、拡大して鮮明に
隠し切れないね
抑え付けてきたその感情だって

底の無い深い青に沈んで
藻掻いている
息を止め抗っているの
目を閉じた先から
感じた光に赴いている
その中で躊躇している

より深い青に沈んでゆく
僕は何を思っただろう？