手紙 宛先書けずに
そっと 花便箋には
遠く 届くはずもない
君の 名前書いてるんだ
風が 頬を撫でる度
隣 温もり求める
空に 飛ぶ紙飛行機
ここに 戻らない誰かに 届いて
行き交う人混みのなか 探すの
ねぇ まだ こんなに君が 好きなのに
もう 逢えない
響く すすり泣いた声
君の 欠片抱き眠る
雫 つたう前に枯れ
扉 後悔鍵を掛け 閉ざして
花びら ひらひら空を 旅する
ねぇ もし 見つけられたら 渡してよ
花便箋
そこには心の中身 全部が
ねぇ また 逢えると書いて
返事を ねぇ
もう さよなら
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