「ミク姉ぇ…」

不意に名前を呼んでみる
青緑の長いツインテールがふわりと舞う。

「なぁに?レンくん」

にこっと微笑むミク姉の顔は、2歳違いだが少しあどけない。
可愛らしい笑顔だ。

「んーん、何でもない」
「あは^^変なレンくんっ」

その笑顔を、ただいつまでも眺めていたい。
独り占めしてみたい。

そんな衝動に駆られるのを必死に抑える。


そう、ミク姉が好き


ミク姉は俺が初めて新入りとして来たときも優しく出迎えてくれて、
うまく歌えないときはアドバイスしてくれたり。
元気がないときは励ましてくれた。

そんなミク姉が大好きだ。


でも最後には決まってこう言う

『素敵な女性になれてるかなぁ?』

って。

それに決まって俺はいつも言う

『もちろん』

ってー…。


日々"素敵な女性"を目指すミク姉。
でもその優しさや笑顔は造りものや嘘じゃない。
本当のミク姉の感情。

そこに惹かれていった。




だけど無理だ。

だってミク姉は―…




「あっ!クオくんっ」


クオ兄の姿を見るたびに、駆け寄る。
幸せそうな笑顔で笑ってる。

俺に見せる笑顔より何百倍も綺麗だ、素敵だ。


それはミク姉がクオ兄のこと好きだから。


叶わない恋だって判ってる。
伝わらない恋だって判ってる。



ミク姉がクオ兄に笑いかける姿、見ててむしゃくしゃするよ。

クオ兄だって照れくさそうに微笑む。



お似合いじゃん…









「…ミク姉、素敵な女性だね」






End

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

曖昧ハート


ミクが好きなレン。
クオが好きなミク。
ミクが好きなクオ。

見事なトライアングル、でもレンは大好きなミクを見守っているだけしかできません…(Å`)ホロリ


閲覧数:352

投稿日:2011/05/01 08:50:38

文字数:661文字

カテゴリ:小説

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  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    レン…ミクはクオのことが好きなんですね…
    いや、レン大丈夫だ!君にはリンという天使がいるかr((((レンのことも考えろ
    面白かったです^^
    いまさらですが、ユーザーフォローさせてもらいます!
    これからもよろしくです!

    2011/05/01 12:45:53

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