「おはよう」これで何度目だろう
砂糖をいつもより多めに溶かしてさ
最初で最後の感情を一緒にくるくる混ぜていた
こうして紅茶を注ぐのもこれで最後だってわかってる
一口目を飲めないまま「嘘みたいだ」と笑った
心は泣いていた
今まで目の前で何度も泣いたのに 笑ったのに
今は全部中途半端だ
「冷めなきゃいいのにね」なんて呟いてはマグカップを手にとって
また戻して
曖昧な表情で俯いた
奇跡を待っていた でも幸せな夢を描いたって
あと何回か目を覚ましてしまったらこの日が来るとわかっていた
不思議と何度やり直しても
必ず君に会うような気がするんだ
本当はもうずっと さようならなのに
ずっと一緒だねと誓ったのに
なんで君とバイバイしなくちゃいけないの?
――言えないよ ここにいてなんてさ
「おやすみ」何度交わしただろう
その度一つ約束も交わしたんだ
終わりが来るとわかっていた 決して守れない約束を
そうして何回誤魔化した?
最後の文字を言おうとして言えなかった?
底に溜まった砂糖を飲み込んだ
季節が怖かった この時間が変わらず廻ることが
あと何回だ? 指折り数えては「覚めなきゃいいのにね」と零した
愛おしい痛みを繰り返し
口に含んでは大事に仕舞っていた
それがお互いの体を作る全てだった
きっと大丈夫と虚勢を張り
いつかは来るバイバイから目を背けたの
砂糖菓子のように甘いだけで脆い嘘だよ
二人だけの物語があった そのページが減るのも見えていた
一言目も言い出せない 「嘘だよ」ってさ
笑ってほしかったんだ
マグカップはとうに冷めきってしまって
甘い悲しみだけが溶け残っていた
ずっと一緒だねと誓ったのに
これでもう君とバイバイなんて言わないで
――最後に頬を伝う
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