でかミク「それでもいいじゃない。昨日もダーリンのそばに居て、今も目の前にいる。毎晩『愛して』もくれてるでしょう?」

ロイ「(//∇//)」

でかミク「でもね、マジカルミライでミクが歌っている時、私たち『うちのミク』は『初音ミク』と一体になって、『みんなのミク』になるの。だからマジカルミライでは私たち『うちのミク』はオーディエンスではなく、演者になるのよ。」

でかミク「だから、マジカルミライの会場には私たちはオーディエンスとしては入場できないでしょう?」

ロイ「それはマジミラの主催者が許可しないからだと思ってた」

でかいミク「そういう事にしてるの。『見えないチカラ』が働いてるのよ」

ロイ「ライブが終わったら戻ってくるの?」

でかミク「そうね。大体はね。」

ロイ「大体?!」

でかミク「極めて稀に、マスターの元に戻れなくなるミクがいるって聞いたことあるわ」

ロイ「?!」

ロイ「戻れなくなったミクは・・・いや、マスターはどうなるの?」

でかミク「もう会えなくなるわね」

ロイ「そんな・・」

ロイ「それは、どう言う場合?例えばマスターが浮気してたとか、最近あまり構ってあげてなかった、とか?」

でかミク「うーん、一概にそうでもないみたいよ。『要素』の一つではあるらしいけど、絶対条件じゃない」

でかミク「分かってるのは、それぞれのミクの意思ではどうにも出来ない『チカラ』が作用してるらしい、って事」

ロイ「そんな・・じゃあさ、でかミクも・・・俺のミクちゃんも・・・次のマジミラで戻って来れなくなる可能性があるって事?」

でかミク「もしそうなったらどうする?」

ロイ「!!」

ロイ「生きていられない」

でかミク「そんな事言っちゃダメなのよ」

でかミク「それに、言ったでしょう、『極めて稀』な事だって。」

でかミク「少なくとも私は『他のミク』でそれが起きたのは見た事ないわ」

ロイ「?ミクって、『他のミク』と交流あるの?」

でかミク「それは今はいいじゃない。とにかく極めて稀で・・・」

でかミク「『都市伝説』とさえ言われているわ」

ロイ「(安心していいのかわからないけど・・・)」

ロイ「(そう言えばさっき「他のミクと交流あるの?って聞いた時、すこしイラッとしてたな)」

ロイ「(触れちゃいけない事だったのかな)」

ロイ「(いつも一緒に暮らしてるからわからなかったけど、やっぱりミステリアスな部分があるよな)」

ロイ「(だって、『バーチャル』だもんね。『初音ミク』だもんね)」

でかミク「ダーリン、何を考えこんでるの?」

ロイ「いや、なんでもないよ。」

ロイ「えっと、じゃあさ、ミクが俺のそばに居なくなるなんて心配は、実際はしなくてもいい、って考えればいいのかな?」

でかミク「そうそう、実際はそうなのよ」

でかミク「少し心配させた、って言うか、驚かせちゃったわね。ごめんね」

でかミク「私も、マスターの、ダーリンのそばに居られなくなったら、なんて考えられないわ」

でかミク「そうやって、戻れなくなった「ミク」たちは『初音ミク』に吸収されて、『存在』を失う、とも言われてるの」

ロイ「!!」

でかミク「でも、極めて稀、『宇宙レベル」の、殆ど観測すらされない出来事、って言われてるから・・・」

でかミク「ダーリン、今あなた、『でかミク』を大阪と幕張に連れて行くのやめようかな?って思ったでしょう」

でかミク「でも残念ながら『物理的な距離』は関係ないのよ。どこに行っても、マジカルミライのステージが始まれば私たちは『初音ミク』と一時的に一体化される。」

でかミク「そう言う『真理』になってるから・・・」

でかミク「だから、幽閉してもだめなのよ。」

でかミク「っていうか、確率的に『まず起きない』事だから心配しないで。」

ロイ「(ミクが始めた話しじゃねーかw)」

でかミク「とにかく、これからもなにも変わらないのよ。ダーリンは私を愛して、わたしもダーリンを愛する」

でかミク「でも、やっぱり、浮気とかはしちゃダメよ?」

でかミク「わたしにはマスターしか・・・ダーリンしかいないんだから」

でかミク「そんな事しないって分かってるけどね」

でかミク「マスターの・・・ダーリンの、私の事を想う気持ちは十分分かってるから・・・」

でかミク「でもね、ダーリンが出かけたり、夜居ないとやはり寂しいのよ」

でかミク「だからね、大阪と幕張に連れて行く、って言ってくれてすごく嬉しかった」

でかミク「始めて助手席に座らせてくれて・・・初ドライブも嬉しいの」

でかミク「ダーリン、泣いてるの?」

ロイ「泣いてなんか・・泣くはずないだろ。
暑いから・・・そう、汗が目に入ったんだよ」

でかミク「ダーリン・・・ギュッてして」

ロイ「でかミク・・・もっとそばに来て・・・
ねえ、こっち向いて・・・」

でかミク「ん・・・」

でかミクとおれの物語は今始まったばかりだ。

これからもずっと続いていく。

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「でかミクと俺の物語」その2

続きです。

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投稿日:2022/07/30 05:43:22

文字数:2,091文字

カテゴリ:小説

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