貴方の望みならこの両目(りょうのめ)差し上げましょう
形喪(かたな)くし盲(めしい)た瞳(め)にも貴方の姿は燈(ひ)を灯し
常闇の眼窩に白々と映って久遠(とわ)に忘失(わすれ)ぬでしょう

貴方の為ならばこの耳すら差し出しましょう
永久(とこしえ)の静寂(しじま)の内にも貴方の声を記憶(おぼえ)ていて
その音を頼りに何時迄も貴方へ歌を唄いましょう

喩えこの身が如何なろうとも
貴方が其れを幸福(しあわせ)と呼ぶのなら
凡(すべ)て我が身の倖せと為して
喜んで甘受致しましょう
その先に暗き奈落が待とうとも


この身この命我が総て貴方に捧げましょう
然(さ)ればこの心だけは貴方と伴(とも)に


喩えこの身が如何なろうとも
貴方が其れで諾(よろしい)と云うのなら
その一言で幸せと成って
狂喜に震えることでしょう

喩えその身に触れられずとも
腕(かいな)に抱(いだ)く夢は叶わずとも
貴方の心にほんの一瞬
一瞬でも存(い)ることが出来たなら
その先は明るい天国(はらいそ)が待ちましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

不触(さわらず)の愛し人よ

イメージは谷崎潤一郎の「春琴抄」
ゼミ課題でにらめっこし続けてたらできました。

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投稿日:2010/01/15 11:38:26

文字数:449文字

カテゴリ:歌詞

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