全部夢ならいいのに
全部嘘ならいいのに

時が経てば経つほど
褪せない言葉ばかり

今は悲しい思い出より
楽しかったことが辛い

あなたの名前を今も消せないまま
失くした影を追いかけ続けて
どこにも行かないでと叫んでみても
届くことのない願い

怖がってばかりいた
あの頃の私でも

ちゃんと見つけてくれた
受け止めてくれたのに

うまく言えずに誤魔化して
笑顔を曇らせてしまった

「バカだな」って頭を撫でて欲しいよ
いつもみたいに拗ねてみせるから
あんなに些細なことが嬉しかった
二度と戻れない季節

これがもしも物語なら
最後は幸せになるのに
私には何度目覚めても
あなたのいない現実だけ

これがもしも物語なら
最初から読み直せるけど
結末は何度読んだって
変わらない

あなたの名前をずっと消せないまま
立ち止まるたびに振り返るけど
言葉にならずに涙があふれてく
届くことのない想い