揺れる長い髪の毛
伸ばした手は、届かず宙に浮かんだ



ごめん、今日は会えない



可愛らしい絵文字と一緒に送られてきたメール
ごめんね?
なんて最後の一文に怒ることもできない


何か用事でも入ったんだろ?
仕方ないよ。
また今度な。


嘘吐きな僕は、聞き分けのいい男を演じる。
こんなこと少しも思っていないくせに。

知ってるんだ。
ほんとは全部知ってる。


君の服の趣味が変わったこと。
君が香水をつけ出したこと。
君がメイクを覚えたこと。


全部、ぜんぶ気付いてるんだよ?
知らないとでも思ってた?
君が、僕以外の男のことを考えていることを

僕の本音を知ったらきっと驚くだろう
僕はヤサシイだけの男じゃないんだよ。
君を愛しすぎて、
汚くドロドロした気持ちで溢れかえってる。



誰も見えないように
その純粋な瞳を目隠ししたい
誰にも触れないように
その無垢な手を縛りたい
誰にも聞こえないように
その可愛い声を僕の唇で塞ぎたい。

ほら、知らないほうが幸せでしょ?





あのね、

嬉しそうな顔をして話しかけるのは僕じゃない。
そいつ誰なの?
そいつが君の好きな人?

そうなんだ。
でも、離してあげない。
君はまだ、僕の恋人なんだから。

長い髪をあげてきれいなうなじが見える。
ああ その白い首筋に噛み付きたい。
僕のモノだってシルシをつけたい。


一体、どれぐらい君に触れていないのだろう
3日過ぎた辺りから嫌になって数えていない

好きだよって優しく言うと君は困った顔をする。
おかしいね、僕たち恋人のはずなのに。


優しく押し倒せば、君は泣きながら首を横に振る。
本当におかしいね。
僕たち恋人のはずなのに。


眼光が鋭い僕を見て、君は震えながら僕を見る
急にどうしたの?って愚問を添えて。


バカな君は何も知らない。



誰にも見えないように
目隠しをすると、涙で濡れた包帯
誰にも触れないように
冷たい手錠をかけると、暴れる肢体
誰にも聞こえないように
キスをすると、鉄の味が混ざる

知らなければ、幸せだったのにね。


もう君は僕から離れられない。



そして、僕はその長い髪を掴んだ







************
イメージはレンルカ。
髪の長さを考えなければ、レンリン。

気になる彼はカイト兄さん!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Know?

人の心の奥底は見ない方が良い。

閲覧数:213

投稿日:2009/09/19 00:04:36

文字数:988文字

カテゴリ:歌詞

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