か弱かったヒト達も 今ではこんなに増えました
だけどそれにも限度があるの それはせいぜい75億

それが今では100億人 学校でそう教わったから
頭の良かったS君は いい考えが浮かんだよ

「…だったら減らせばいいんだね」

食糧不足が深刻です 昔の人は言いました
「ヒトは『掛け算』で増えるけど、食べ物は『足し算』でしか増えないの」

進んだ国も途中の国も 躍起になってはいるけれど
減らす努力も虚しく終わり 世界は貧しくなっていく


昔も今も変わらぬヒトは やっぱり戦争続けてる
だけどそれでもヒトは増えるの S君は頭を悩ませた

政策ダメなら実力行使 他人にそう教わったから
頭の良かったS君は いい考えが浮かんだよ

「…だったらすごいの造ろうか」

戦争中の戦力欲しさに 昔の人はヒトを増やした
「口は1つだけ増えたとしても、ほら腕は2本も増えたでしょう?」


ヒトはあっちに多いみたい ならそこにすごいの落とそうか
あっちでたくさん増えてるみたい ならそこにもすごいの落とそうか


進んだ国も途中の国も どっちもS君憎んだけれど
進んだ国は心のどこかで ちょっぴり安心していたの…


世界の全ての人々に 極悪非道と蔑まれ
悪者だったS君は 恨まれながら亡くなりました

ヒトがたくさん減ったから 食料不足もなくなった
みんなS君憎んだけれど お腹いっぱい食べられます

それが本当に幸せか それはちょっとわからない
でもねそれでもヒト達は 今も元気で生きてます

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Limit 

色々分からないことが多い歌詞だと思います。
予備知識無しでは意味不明かも知れませんね、ひょっとすると。

この歌詞には昔の人が出てきますが、これは実在した人物を指します。

まずは前者、マルサスが著した「人口論」に出てくる言葉です。

「人口は幾何で増え、食料は算術で増える」

という言葉なので正確には違うのですが、大体そんな意味になりますね。

次は中国の毛沢東が言ったとされる言葉です。彼のときは戦時中なので仕方ないのですが、人口増加を抑えようとみんなが必死なときに言ったのが問題だったんですね。

「人が1人増えれば(食料を食う)口は一つ増えるが、(兵器を造る)腕は2本も増えるじゃないか」

という意味らしいです。なるほど確かに、と思える言葉ですよね。


あと「進んだ国は安心した」ですが、これは今の人口増加率なんかを考えると分かるかも。
人数が一番多いのはアジア。だって中国がありますから(笑)
一番増え方が大きいのはアフリカ。どっちも先進国が多くない地域だと思います。そこのヒトが減っただけで、アメリカとかヨーロッパは被害にあっていないわけですね。


実際、1800年代には10億人しかいなかった人間が、2025年には78億人になると言われてますから、資源が枯渇するという意味ではあまり他人事じゃないんです、このお話。
2100年には104億人になるらしいですよ。


これを読んで何か感じるものがあれば幸いです。
歌にしてくれる方いないかしら。

閲覧数:148

投稿日:2010/03/19 19:34:02

文字数:640文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • shaker

    shaker

    ご意見・ご感想

    はじめまして、しえいかと申します。
    恐れながら感想を失礼します。

    メッセージ性が強すぎる故に曲をつけるという意味ではなかなか難儀なことになりそうな詞だとは思います。ですが、最近のメッセージソングって湘南の風やMonkyMagikに代表されるようなラップが多いですよね。そこにヒントがありそうです。

    もっとも伝えたいメッセージをメロディーが乗るサビに持ってきて、その他の解説っぽいコトバをラップにまわすなどの工夫で、伝えたいメッセージも伝えやすくなるのでは、と思います。


    それにしても、大胆な、はっと思わせるような歌詞だと思います。なかなかこういったテーマを書く人がいないので、じっくり読んでしまいました。

    2009/05/27 07:04:33

オススメ作品

クリップボードにコピーしました