「何でレンがいるの?」
「るせぇ、お前のせいだろ。」
重い。空気が重い。
「あの…仲良くしt」
「もとはと言えばお前のせいだろ。」
「わっ、私!?」
「ルカは悪くないよ。レンが引き下がってくれればいいだけの話じゃん。」
「警察沙汰になるだろ!!」
「あの、私が悪いんです…」
「空気が重いっ!!」
「姉貴!!」
「あ、この前の!!」
「あ、はい。巡音ルカです。こっこの間はありがとうございました!」
「リント、あんたは離れなさいな。どうせまた刃物持ってるんでしょ!?」
「やだな。持ってないよ。」
この笑みは絶対持っている。
「あ、あの私道こっちなんで…」
「またね、ルカ。」
「はい、では。」
やっと離れられた。
そう思ったのも束の間、後ろから引きずり込まれた。
「んんっ!?」
「静かにしろ。リントが気付いたらヤバイから。」
レンだった。
「な、何ですか?」
「言い忘れてたけど、あいつ、いっつも右側のポケットに刃物持ってるから気を付けろよ。」
「え!?」
「それと、2人きりになったら逃げるな。誤解されるから。その時は――」
「何してるの?」
「鏡音く」
「ルカ、やっぱりキミも…」
「リントやめなさい!!レンとルカちゃんは友達なの!!」
「とも…だち…?」
「そ、そうだ、友達だ。それ以上に発展することはない!!」
「…ホント?」
「ああ、ホントだ!!」
「ならいいや。ルカ、また明日ね!!レン、帰ろうか。」
友達の自覚がなかった。
だから、言われると気恥ずかしい。
「友達…」
ふいにポケットに手を入れた。
「あれ、これメモ…」
そこにはきれいな字で
『何かあったら連絡しろ。
レン
080-xxxx-xxxx
xxxxlen@xxxx.jp』
と書かれていた。
何だか嬉しい。
でも、それは『危険』ということだった。
連絡する日が来ないことを祈って家に向かって歩き出した。
続く。
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ご意見・ご感想
黒初。
ご意見・ご感想
素敵ですね!
読んでてドキドキします><
ヤンデレ(?)って良いですね…
2011/06/19 07:40:36
魔熊
ご意見・ご感想
久々の連載だ!
リント病んでるな…
いつも刃物を所持してるって…怖っ!!
そして、レンは紳士だな~。
何だかんだいって、ルカに優しいし。
ルカは誰のことが気になってるんだ?
でも、レンを選んだら殺されそう(--;)
2011/06/18 13:48:22