犯人の物語―ナゾトキ・ナゾカケ・ぼくにピアノを弾かせて(間奏①)―
投稿日:2011/05/20 03:54:09 | 文字数:1,211文字 | 閲覧数:277 | カテゴリ:小説
ひなた春花さん(http://piapro.jp/haruhana)の名作ナゾトキ(http://piapro.jp/t/1XmV)・ナゾカケ(http://piapro.jp/t/WzK5)・ぼくにピアノを弾かせて(http://piapro.jp/t/Trb-)をまとめて小説にしてしまおうプロジェクトもいよいよ本番ですね!
作者、若干疲れてますが頑張ります!!
続き(http://piapro.jp/t/j4Fo)
グイッ…
本の終わりに書かれていた「fin...」という文字を読んだ途端に僕は襟首を後ろに引っ張られるような感覚に襲われた。そして、視界は病室ではなく元の図書館に戻っていた。
タタタタタタタ、タタタタタン…タラタラララ、タンタンタタタン…
放心している僕の耳に入ってくるメロディー。僕は驚き振り向くと、館長の男がピアノにもたれ掛かるかのように立ち、音のずれたピアノを弾いていた。僕はしばらくどうすればよいかわからず固まっていたが、自分の中で男への不満と文句を整理した後、話始めた。
「紅茶はもう飽きられたのですか?」
「ふむ…君があまりにもその本の世界から帰ってくるのが遅かったのでな、飲み干してしまった。」
男は心底面倒臭そうに首を振る。彼は既にピアノから手を離していた。
「それは失礼しました。」
僕はそんな態度の男へと沸々と怒りの感情が高ぶるのを感じながら、出来る限り皮肉っぽく聞こえるよう努力して相槌を打った。
「それで、あの本と事件には何か関係があるのですか?」
僕が控えめな声量で言う。
「探偵ともあろうものがそんなことにも気づかなかったのか?」
僕は男の言葉に衝撃を受けた。少なくとも僕が一通り読んだだけでは、この本は下手な恋愛小説ぐらいのものにしか感じなかったのだ。しかし、男の言い方を見る限りだとどうやら僕は重大な点を見落としているようだ。そこで僕はもう一度「ぼくにピアノを弾かせて」の本を取り、開こうとする。だが、それを男が止める。
「その、本には直接的に事件に関わるものはないよ。」
「へ!?」
今、まさに本を開こうとしていた僕はそこでフリーズする。対して男は微笑を浮かべながら僕に一歩近づく。
「つまり、この本と事件には直接関係が無いと言うことにも気づけなかったのかということだ。」
僕は拍子抜けした。元々この本を僕に薦めてきたのはこの男だ。そして男は、僕が何のためにこんなかび臭い図書館に来ているのか知っている。にも関わらず全く関係の無い本を薦めてきた。僕は男の意図を図りかねた。
「では、何故この本を僕に?」
たまたまとか適当とかとにかくいい加減な答えが返ってきたら、すぐさまこの男を吹っ飛ばせるように身体に力を込めながら僕は尋ねた。
「物事には順序がある。次はこの本だ。」
僕はまたしても肩透かしを食らった。会話が噛み合っていないのだ。
「ですから…」
「安心しなさい。その本は事件についてドンピシャで書かれている。」
僕が抗議の声を上げようとしたとき、男が静かに言った。そして、彼の手の中の本のタイトルを見た。
『ナゾトキ』
僕はイロイロ気に入らなかったが、その本を手に取ると開く。再び物語りに吸い込まれていくような感覚に襲われる。そんな中…
「さて、それでは私は紅茶を補充してこようか…」
という声が聞こえた気がした…
episode2 ―ナゾトキ―
オススメ作品10/28
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鳩
この背の羽は生まれつきじゃない
曖昧な手足は貰い物じゃない
この花束は祝いの証じゃない
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鳩
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【曲募集】祝福は雪のブーケで【譜割り有】
A1
祝福の声が響き
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雪化粧の頬紅が
柔らかく微笑んだ
【曲募集】祝福は雪のブーケで【譜割り有】
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ずっとそばにいて
またいつか会おうね。こんなはずじゃなかった。今日彼氏と、別れました。同棲して半年が、たった。もう終わり。街を、歩くと、彼が、新しい彼女と、歩いていた。仕方ない。私が、悪いのだ。優一を困らせた。焦りすぎた結婚の、二文字。なんでかな?幸せはお金じゃあなかった。優一は、それが、重荷だったんだね。それから、時がたち。デパートで、バッタリ優一と、であってしまった葉子!今日彼女と別れたんだ。もう一度やりなおしたい。駄目かな?その言葉に、甘えて、私は、オーケーサインを、
出しました。
ずっとそばにいて
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ハローディストピア
ハローディストピア
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BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
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ハローディストピア
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Jutenija
Jutenija
作詞・作曲: DATEKEN
vocal・chorus: 鏡音リン・レン
lel twa jomenti
al fo letimu...
Jutenija
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イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
「彼らに勝てるはずがない」
そのカジノには、双子の天才ギャンブラーがいた。
彼らは、絶対に負けることがない。
だから、彼らは天才と言われていた。
そして、天才の彼らとの勝負で賭けるモノ。
イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
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ジャンキーナイトタウンオーケストラ / すりぃ feat.鏡音レン
ジャンキーナイトタウン・オーケストラ / 鏡音レン
8番線中央道り、蝉時雨のオーケストレーション
とんがってスパイダー、モラル、同調現象、戦場
数学的カリスマ気取り、チャイナホワイト、快楽、道化
4畳半ミュージック、アルコールとキャスター、売春劇
ジャンキーナイトタウンオーケストラ / すりぃ feat.鏡音レン
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「ありのまんまで恋したいッ」
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
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その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
「ありのまんまで恋したいッ」
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五つの奇跡
満月の夜 誓う 絆 輝く光り 5色色の虹が巡り合った
事は軌跡で 運命なんだよ きっと
そら あか
星屑ある天 誓った 証し 輝く灯り 5色色が巡り
五つの奇跡
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テレキャスタービーボーイ(long ver.)
『テレキャスタービーボーイ』
大人になるほどDeDeDe
はみ出しものです伽藍堂
人生論者が語った
少女は鳥になって
テレキャスタービーボーイ(long ver.)
ボカロ二次は一次サイトには載せられませんからね(笑)
ほのぼの、のんびりと作文の日々…
わかんないことやさしく教えて頂けるとうれしいです。
出没時間→イロイロ
出没頻度→程々
出没分野→小説と時々塗り絵
出没キャラ→レン:リン:その他=8,5:1:0,5
出没傾向→どこかにあきらめのある、達観したみたいな物語。尊敬する囚人Pさんの言葉を引用するして「退廃的な世界観」です。
気に入ってる自作品:master of the court(http://piapro.jp/t/Vq9u)