「は、はは、は、初めましてっ、初音み、ミクですぅ」
MEIKO姉さんとKAITOお兄ちゃんへのあいさつはそれだった。

二人は顔を見合わせて笑ってた。
「ふふっ、初めまして、ミクちゃん。私はMEIKO。よろしくね。」
メイコ姉さんはなんだか大人っぽくって、ちょっとかっこいい感じだった。
「君がミクちゃんだねー!会いたかったよー!!あ、俺はKAITOだよ~」
……こういうと悪いけどカイトお兄ちゃんは少しバカっぽい。けどもてそう。

しばらくして、私はいろいろなところで使ってもらえるようになった。

私は大忙しだったのだけど。
とある日、メイコ姉さんとカイトお兄ちゃんがこんな話をしているのを聞いてしまった。

「最近、ちょっと仕事減ったわね……」
「そうだね~。でも、ちょっとだから大丈夫ー!!まだまだ働けるしねー!!!」
深刻そうなメイコ姉さんと、結構軽く捉えているカイトお兄ちゃん。

私のせい、なのかな。
私が発売されたから、メイコ姉さんたちの仕事、減ったのかな。

それからというもの、仕事に集中できなかった。歌う時に音程が外れることが増えた気がする。
「どうかしたの?最近調子よくないみたいだけど。何か悩み事?私でよかったら相談に乗るけど?」
あの時のような笑顔で、メイコ姉さんはそう言ってくれた。
「メイコ姉さん……あの……」
自分の考えていたことを話すと、メイコ姉さんはいきなり笑いだした。

「あはは、そんなことないわよ!!仕事は特には減ってないわ・・・」
「で、でもこのあいだ、カイトお兄ちゃんと仕事減ったって話……」
「ああ、あれはカイトの事。私の仕事は全然減ってないのよ。まぁ、カイトの事だから?この前の歌で仕事減ったんでしょうね。」

「この前の仕事……?」
「ええ。ああ、ミクちゃんが来る前なんだけど、カイトが自分で作詞作曲した曲があるの。あ、これこれ。」
メイコ姉さんはそう言うと一枚の紙を出してきた。
「歌詞しかないけど、こんな歌なの。題名は『アイスだけが生甲斐』。」
少し見ただけで思った。

「これなら仕事減るはずだ……」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ミクがどうやら悩んでるようです。

ミクにカイトとメイコさんをどう呼ばせるかで悩みました。
なんか、しょぼいです。

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投稿日:2012/01/16 18:07:49

文字数:882文字

カテゴリ:小説

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