一行詩みたいだね この季節の色は……

何もかも全てが過ぎ去ったけれど
暑さに応えて記憶は目覚める

重ね合う旋律のダイアログには
永遠宿したと夢見ていた

触れそうな近くに君が見えて
ラムネのビー玉みたいなもどかしさを
臆病な僕はぎゅっと飲み込んだ
憧れは一つの熱病だね

眩しく僕を射抜いた真夏の名前を
探し追いかけてなぞる向日葵の軌跡
明日をずっと遠くへ見失うくらいに
日輪の夢に焦がれたのは君のせい

波の穂は満ち引きを繰り返すけれど
もし君が去ったら戻らないと知った

南へと遠く目を凝らしても
景色はただ「青」の一行だけ

(間奏)

一筋すっとこぼれた流星の涙は
僕が僕自身辿る軌道を描いた
僕らを共鳴してゆく鮮やかなソノリティ
蝉時雨よりも懐かしいのは君のせい

今 隠した言葉が溢れそうなんだ
「ねぇ 行かないでよ」

もうすぐだ
気づかないまま入れ替わってゆく
突然に君を連れてく

夢から

目覚めて

枯れてゆく今 咲き乱れてゆく今
儚いこの今 今日 瞬間を生きよう

明日をずっと遠くへ見失うくらいに
残酷な世界を愛したのは
君のせい

君は夏

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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軌道ソノリティ

この眩しい時間が永遠に続けばいいのにと思うのは、きっと一瞬で終わることをどこかで知っているから。それならば永遠を望む夢から目覚めて他でもない今を精一杯生きようと思う。夏はそんな季節だと思います。

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投稿日:2015/08/12 18:37:19

文字数:486文字

カテゴリ:歌詞

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