僕は今ここに立っている
寂びれかけた廃墟のどこか
きっと忘れ去られた場所の中
それは何かを語りかけてきた

植物のように生きてはいない
でもたしかにまともに呼吸(いき)の出来ない
僕を見据えて
サビ
無数の目を開いて
それは僕を見つめる
まだらで冷たい表面の
灰の仮面を見せつけて
びくともしないその体で
ずっと此処にいるの?
気まぐれで打ち壊されても

僕は表面を塗り固め
今までの道突き進んだ
音を立て地に舞う砂埃
全ての呼びかけを振り切って

動物のように歩み寄れない
僕たち同じだねと呟いた
本当は気づいているさ
サビ
無骨な出で立ちでさえ
こうやって影ができる
僕のためではないけれど
それでも羽を休めさせて
震える心に耐え切れずに
仮面の欠片は
ぼろぼろと落ちてゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

コンクリート(仮)

学校のコンクリート製の壁を見て思いつき実質一時間半ほどで書き上げた作品。
稚拙なのは勘弁して下さい。

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投稿日:2009/10/13 19:44:39

文字数:344文字

カテゴリ:歌詞

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