「ッ!」
ミクは倒れた。
(まずい…。今のところこっちは不利。まさかあっちがあんなに強かったなんて…!ルカちゃんの姿が見えない。ルカちゃんの場所を知らないから、逃げられない!)
ミクは立ち上がり、男の脇腹へと走る。しかし、男は軽々と避けた。
「ルカちゃんはどこ!?」
「お前が俺の妻になるのなら、教えてやろう」
ミクは、舌打ちをした。
「ルカちゃんに危害は加えてないでしょうね!?」
「当たり前だ。お前が逃げることがなければ、な」
(ルカちゃんには危害を加えていない。そう信じるしかなさそうだわ。でも、こっちの状況は変わらない。あいつを倒すしか方法は無い!)
「何故俺の妻にならない。俺の妻になれば、富も、地位も、全て手に入るのだぞ!この世の全てが手に入る!さっさとこっちに来い!」
ミクは構えた。いつでも食いかかれるように。しかし、男には隙が無い。ミクは、決して弱いわけではないが、男はそれを上回る技術だった。
ミクは、男へ走った。そして、上段の蹴りをすかさず入れる。男は後ろへ退き、かわした。
「…駄目だ。こうなったら、人質の姿を見せるしかない。連れて来い」
その声を聞いて、男の手下と思われる人は、一人の女を連れてきた。その女の桃色の髪、蒼い瞳は、ミクが知っている者と酷似していた。
「ルカちゃん!」
「ミク!」
ルカは縄に縛られていた。そして、
「ダメ!こっちに来ちゃ!貴女が危ないのよ!私は大丈夫だから、早く逃げて!」
「だそうだ。だが、こうするとどうなるかな…?」
男が懐から銃を取り出した。そして、銃口をルカへと向ける。
「ルカちゃん!」
「さあ、初音ミク、どうする。大切な仲間の命が危ないぞ」
ミクは歯を食いしばった。このまま自分があっちに行けば、もう戻ることはできないだろう。しかし、仲間の命が危ない。相手は自分よりもはるかに高度な技術を持っていて、敵わないだろう。
「ミク!」
屋上にルカの声が響き渡った。
「私のことは、見捨てて!私は、大丈夫だから!早く逃げて!リンたちが貴女を待ってるのよ!」
「だとさ。では、こうするかな」
男が弾を装填し、安全レバーを外す。銃口をゆっくりとルカへ。
「さあ、選べ!自分は仲間を裏切り、幸せに俺のところへ来るか、仲間を見捨てて、自分だけ逃げるか、仲間のために自ら命を落とすか。選べ、初音ミク!」
男の声が、静かな屋上に反響する。
「…行くわ」
ミクの声が、静かに響く。
「貴方のところへ。そうすれば、ルカちゃんは助かって、仲間も助かるんでしょう。だったら、私…」
「ミク!」
「黙ってろ!」
男の手下が、襟首を掴む。
「そうだ、初音ミク。お前は正しい決断を下した。仲間を捨て、自分の幸せのために生きる。それが一番利口な決断だ。なあに、心配するな。俺の手下は、お前によくする。お前の仲間よりも、少しは使えるだろう」
「貴方に!」
ミクは叫んだ。
「貴方に、私の仲間を言われたくない!」
ミクは、力のかぎり叫んだ。
「あの人たちは、いつも優しくて、いつも楽しくて!私を受け入れてくれた!私にとってあの場所は、帰る家だった!あそこは、何もかも忘れることができて、いつも救われてた!そんな場所を、そんな人たちを、貴方なんかにそんな風に言われたくない!」
「ミク…」
ルカは呟いた。
「私は、あそこでいれた時間が、幸せだったの!何も知らない貴方が、私たちのことを、語らないで!」
「よく言った!」
屋上の扉が、曲がりながら倒れた。屋上にいる全員の視線がそちらに向かれる!
入ってきた人物は、扉を蹴り壊してきたらしい。扉の真ん中が凹んでいる。
「ミク!よく言った!あとは、私たちに任せて!」
そして、鏡音リンは、
「そいつは、私たちが倒す!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鏡音探偵事務所 ≪2≫ ~奪還3~

あれ、次回に続いちゃった…。
まあ、結果オーライだよね。

この話は比較的まとまってます。いつもアドリブだからね。
前回のは、作戦も何も考えないで書いたので、変になってます。

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閲覧数:140

投稿日:2012/02/15 20:33:41

文字数:1,544文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    この悪役はいったい何者なんだ?ww
    ただのミクが好きなだけの変態か?ww←お前がいうな

    2012/02/17 13:15:48

    • 美里

      美里

      この悪役はただのお金持ちの成金です。
      お金と権力だけで全てできると思い込んでる人です。世間知らずです。

      2012/02/17 17:07:18

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