階段を一段跳ばして駆け上がる。
流れてく雲の切れ間を目指すみたいに。
空を掻く細すぎる脚で翻る。
紺色の制服の裾が、
花弁みたいだ。

海を飛ぶ鯨が優雅に空を泳ぐ。
狭すぎる地上を見降ろし笑うみたいに。
波立てる身体を揺らして進んでいく。
いつか視た空色の夢の向こう側へ。

其処に何が舞っていたの、底に何か待っていたの?
耳が痛むほど静かな場所で
少女は空を舞い、鯨は今日も雲を打つ。

投げ出した願いが目の前で浮いてんだよ。
空に浮く彼女らは、いつか皆が夢見たこと。
彼女は今も走り続ける。
空を行く鯨を追って。

翼も無しに跳び上がってくあの少女と
海さえもおきざりにして泳ぐ鯨。
広すぎる空の隙間を追いかけっこ。
終わらない児戯は切なくとても眩しい。

今は何が見えている、今は何か見えている?
忘れかけて見えなくなっても
少女は空を駈け、鯨は雲に。

夢見るのをやめて足元を睨んでても。
空を行く彼女らはいつか君も夢にみたこと。
鯨は今も泳ぎ続ける。
天駈ける少女を誘って。

少しだけ上を見て、まだ君も見えるだろう。
空を行く彼女らはいつも心の中に居るの。
彼らは空を進み続ける。
夢を体に背負って。

夢を見て今もう一度。君はまだやれるだろう。
空を行く彼女らは皆が見る夢の結晶。
彼らは空を進み続ける。
僕らが夢見る限り。

ライセンス

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"Cheer" / 08 少女とくじらは空を往く

Track No.08 少女とくじらは空を往く
bsf feat.初音ミク

閲覧数:179

投稿日:2014/02/26 23:21:00

文字数:569文字

カテゴリ:歌詞

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