鼻先をかすめるしろいもの温度をもたない柔らかな結晶
鼓膜に付いたその名前は冬にだけ聴こえるsnowsoundに少し似ていた
私の指を中心にひらひらと空から落ちて地べたの上に落ちる時には自分の姿を失っている
儚さを表すような白を固めた溶け続けるためにうまれた柔肌
Snowsound失わないで 自分の形をこれ以上
Snowsound呟かないで 私をみじめにするために
手と手をつないで帰ったsnowmanちいさな子供の手袋ひとつ
私の掌には血に染まった溶け水ひとつ
Snowsound咬みつかないで あなたの足跡残さないで
Snowsound囁かないで 私に感情与えないで
Snowsound凍らせないで あなたのぬくもりこれ以上
Snowsound言葉に変えないで 私の想いを見透かさないで
白銀のsnow溶けて水溜りに踏まれ汚れて枯れていく
いつかまた別のsnowsoundが鳴り響く季節に変わるのでしょうか
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