「レン、次の曲の事だけど・・・」
ガチャリ、とAct2のリンが部屋のドアを開くと壁に寄り掛かっている相方が。足音を立てない様にゆっくりをAct2のレンの傍に行き目の前でしゃがみ込む。当の本人は・・・
「眠って・・・?」
いた。







目を閉じて顔はうつ向き気味。すぅすぅ、という寝息が聞こえるから眠っている、と言っても問題はない。
「珍しいなぁ・・・。レンが昼間に寝るなんて・・・」
ポツリと一人、呟きながらリンはレンの寝顔をじっと見る。ふと足元に目をやれば其処には数枚の楽譜。そしてレンの足の上にも楽譜が広がっていた。
(あ・・・そっか。昨日はマスターの所で曲の練習してたんだっけ・・・。それも・・・かなり遅い時間まで・・・)
リンは昨日の事を思い出す。丁度今位の時間にレンはマスター、蒼に呼ばれたのだ。
 曲が出来たから来て欲しい―― と。
それはかなり難しい曲な様でレンは夕飯の時間にも、リンが頑張って寝まいとして結局は寝てしまった時間にも帰ってこなかった。のに朝起きると何時もの様にリンより先にレンは起きていた。
(やっぱり大変だったんだね・・・。マスター本気になると根を詰めるタイプだからな・・・)
リンはそっとレンの顔に手を伸ばし髪に触れる。リンと同じ金色は少しだけサラリと揺れた。其れでもレンは起きない。寝息一つ乱さずに。
次にリンはレンの頬に触れる。ぷに、と柔らかい感触。もう一つ手を伸ばしレンの頬を軽く摘み、うにょうにょいじる(縦縦横横マル描いてちょん、みたいなのをイメージして下さい)。それでもレンは起きる気配がない。
(うわ・・・完璧寝てる・・・。・・・あ・・・そだ・・・)
ふと心の中に思い付いた一つのイタズラ。そのイタズラに自分で思い付いておきながらリンは ぽ、と頬を赤らめ周りを見渡す。
(だ・・・誰もいないよね?本当にいないよね?)
耳を澄ます。 よし、何も聞こえない。
ドアの方に少しだけ目線を移し、再びレンに顔を向ける。まだレンは眠っていた。
(・・・良いよね・・・?寝てるんだから・・・バレ・・・ないよね・・・?)
リンはレンの顔に顔を近付ける。段々と頬が熱くなってくる。心臓の鼓動が早く、大きくなっていく。レンの顔は未だ入ってきた時と変わらない。
(ごめんね、レン)
心の中でレンに謝罪して、リンはレンの唇に己の唇を近付けて、そのまま――

ス、とレンから離れ えへへ、と頬を赤らめながらリンは笑った。そして
「大好きだよ、レン」
先程よりも頬を赤らめ、レンの耳元でリンは囁いた。と、モゾリとレンが動き、ゆっくりと目を開いた。そして目の前にいるリンを暫し寝ぼけ眼で見つめ、
「・・・リン?何してんの?こんな所で」
とリンに問う。
「え!?・・・いや、別に・・・。・・・あ!そうだ!これ!次の曲!」
リンは自分がレンにやった事を思い出し、ボン、と音がしそうな勢いで顔を赤らめ、次にハッとして手に持っていた楽譜をレンに渡す。
「うわ・・・もう次の曲か・・・早ぇーよマスター・・・」
がしがしと頭の後ろを掻きながらレンは楽譜に目を通す。そして少し、顔を赤らめた。
「どしたの?レン」
「いや・・・。夢見てさ・・・。・・・それが・・・」
そう言ってレンはふい、とリンから顔を逸らす。顔を赤らめ再び頭の後ろを掻く。
「・・・良いや、言わない。何かあり得ない夢だったし」
「え!?何それ!?何か凄く気になるんだけど!」
珍しくリンは食い下がる。が、レンは其れでも何も言わない。フゥ、と息を一つついて 「ま、良っか」とリンは部屋から出て行った。
その後、レンは手の平で己の口元を覆う。
「言えねーよな・・・絶対・・・」
頬を赤らめ小さく呟く。

(リンにキスされる夢を見た―― なんて)



















―後日
「へーえ、そんな夢をねぇ・・・」
「どう思いますか、マスターは」
「ん・・・別に?」
「別にって・・・」
「でもレン」
「ハイ?」
「夢は正夢・・・とも言うよね?」
「え?」




















マスターは何でも知っている(笑

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

貴方の寝ている間に Act2リンレンver

Act2verです。このリンは大人しめな性格です。なのでこういう大胆な行動はしないんだけどたまに箍が外れた様にこういう事をします。
その度にレンは驚かされつつ頑張って対応しつつ、みたいな。

そう言えば、相手が寝てる時にキスして相手が本当に寝てる確率は0.1%だそうです。情報源は友達から。有難う。
誤字脱字等には十分注意してるつもりですがもしありましたら言って下さい。ついでにメッセも下さるともっとうれs(ry
・・・それでは!

閲覧数:478

投稿日:2010/05/05 19:33:46

文字数:1,707文字

カテゴリ:小説

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