ジャケット

もう走れない歩けない動けない
まだ眠れない休めない寝られない
でも見捨てない離れない放さない
誰にも渡さない

灯し火の向こう滲むような
光揺らぐ夜の帳
暗がりに潜む影のように
見えない何かが招く

暖めあったあの夜
わかりあえたきらめき
胸の奥の願いごと
決して壊れない

もう走れない歩けない動けない
まだ眠れない休めない寝られない
でも見捨てない離れない放さない
誰にも譲らない

残り香の淡く薫るような
薄いベールかすむ兆し
大空に踊る鳥のように
果てない夢みて挑む

抱きしめあったこの場所
認め合えた輝き
心から酔うときめき
誓って逃さない

もう走れない歩けない動けない
まだ眠れない休めない寝られない
でも見捨てない離れない放さない
誰にも委ねない

いつかしら雲をつかむような
星を守る鈍い痛み
岩肌に根ざす花のように
飛べない危うさ告げる

寄り添いあったそのとき
気づき合えた陽だまり
嬉し恥ずかしとまどい
絶対忘れない

もう走れない歩けない動けない
まだ眠れない休めない寝られない
でも見捨てない離れない放さない
誰にもなびかない

もう走れない歩けない動けない
まだ眠れない休めない寝られない
でも見捨てない離れない放さない
誰にも渡さない

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【初音ミク】誰にも渡さない【オリジナル】

http://piapro.jp/t/aDnV

剣と魔法のファンタジー世界。
王太子は、最前線で戦ううち、呪いを受けて思考能力を失った。
太陽が地球の反対側にある真夜中の1時間ほどだけ、正気を取り戻すが、それ以外はまるで木偶人形だ。
太子の直衛隊は、かろうじて敵の呪術師を倒し、呪いのクリスタルを奪った。
それを持つ者の言うことを聞いて動くので、命じれば、最低限身を守る程度のことはできる。
何とかして本国の解呪の神殿まで、太子を送り届けなければならない。
直衛隊士も次々と斃れ、日が落ちて一息ついたときは、若い女剣士と太子二人きりになっていた。
敵の目を逃れ、王家の者だけが知る龍脈の地で傷を癒しながら、真夜中、つかの間覚醒した太子と心を交わす女剣士。
呪いが解ければ手の届く人ではなくなると知りながら、太子に寄り添う。
再び日が昇り、追っ手がかかる。
何とか日没まで逃げ、隠れたが、もう疲れきって走れない、歩けないどころか、動けない。
まだどこから敵が現れるかわからないから、眠れない、休めない、寝られない。
敵の指揮官が呼ばわる声が聞こえる。
おとなしく太子の身柄をこちらに渡せば、剣士ともども丁重に扱う用意がある。
女剣士は、太子の安全のために出て行くべきか、一瞬悩む。
いや、太子はそんなこと望んでいない。
私は太子を絶対に見捨てない。
そばを離れない。
この手を放さない。
誰にも渡さない。

閲覧数:523

投稿日:2014/09/07 20:21:09

長さ:03:28

ファイルサイズ:3.2MB

カテゴリ:音楽

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