君が溶ける そんな気がした
桜吹雪に隠れる君の涙
あと少しで頬を伝いそうなくらいに溢れている
君は少しだけ上を向いた

そんな切なげにどこを見ているの
目を細めて何が見えるの
パステルに染められた僕の視界
君が伸ばした手の先に何があるの
空(クウ)を掴んでは涙を零したけど拭わなかった
あれはもう何年前だっけー

春になったらまた会えますか
もう春なのに君の声一つ聞こえない
あの日はもう二度と帰ってこないのに
あの日以上の景色を僕は知らない
君は溶けた 春の陽気にー

君が消える そんな気がした
春風に紛れる君の声
小さく唇を動かして誰かの名前を言って
君は少しだけ上を向いた

そんな頬を朱に染めてどうしたの
なんで空を見て泣いているの
パステルに染められた僕の世界
君が見つけた先に何があるの
花びらを掴もうとして掴めなくて分かったんだ
あれがきっと恋と言うんだねー

春が過ぎたら会えませんか
春が終わるのに君の姿が見当たらない
あの日の色を変えられはしないのに
あの日から僕は1歩も進めていない
君は消えた 春の隙間にー

君の恋が一つ散った時
僕の恋が確かに動いた

泣いていた君の涙を掬えていたら
なにか変わっていたかな

それでも僕は
それでも僕は

泣いていた君さえも美しいと思ったんだ

春になったらまた会いましょうね
春が来なくても僕はここで君を待つよ
君に映った花びらの影が消えるまで
あの日散った桜がまた花を咲かすまで
君は笑った 春の終わりにー

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

春に溶ける

北澤ゆうりさんのイラストを参考に書かせて頂いた歌詞です。

全てが透けて見えた__

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投稿日:2020/05/01 14:29:36

文字数:647文字

カテゴリ:歌詞

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