一話 「初恋も青春も知らない女」
よく小説とかで「好きだから、さようならする」ってあるけど私には まったく理解できない。
好きなら、ずっと一緒にいればいいのに。なんでそうしないの?
恋すらよくわからない私に、ああいうのはさっぱりわからなかった。わかろうともしなかった。
正南高校1年B組 初野未来(ハツノ ミク)
この春高校に入学したばかり――みたいな小説によくでてきそうな言葉を使ってみる。
でも これは本当で恋もよくわかんないし、普通の高校生に劣る高校生、である。
「……っていっても友達いないんだけど」
この高校に入学したのは私1人。なぜか?それは卒業間際に引っ越しが決まって
せっかく進学校に合格したのに 他の県の高校に入学することになってしまったのだ。
こんな不幸な出来事信じてもらえないだろうが、本当の本当だ。
中学生時代も友達は多い方でもなかったし、クラス30人いれば15人と友達、なくらい。
クラスメートはみんな友達なんて嘘だ。話したこともない奴らとなんで友達なんだ?
そういった捻くれた性格のせいで 暗い存在と思われていたのだろう。
さて 自己紹介というか回想はここまでにしてそろそろ校門をくぐろうと思う。
驚いたことにこの高校には桜がない。あるのは梅の花だ。
普通、入学と卒業の小説シーンでは サクラが必須なのでは。
と思いながら、≪一応≫校門を潜ってみる。
校舎を見てみると、パンフレットよりかなり古い。詐欺なのか、この高校!
クラス発表は事前にされていて、私はB組だった。中学3年間1組だったから、
アルファベットになったのが若干うれしい。
1年のクラスは、北校舎の2階らしい。光があたらなさそう。窓際がいいな。
パンフレットの地図を見ながら正確に北校舎へ歩いていく。
周りの1年は、友達か彼氏と一緒にパンフレットを見ながら楽しげに歩いている。
なんだか1人だけ変な人のようで恥ずかしくなる。
「ねぇねぇ そこの貴方!テニス部に入る気はない!!?」
ものすごく高い声で声をかけられた。
後ろを振り返ると 茶色い髪に赤を強調したユニフォームを着た人が立っていた。
「……はい?」
「君 新入生でしょ!!? なら どーんと!運動部入って青春しよう!ねっ!!?」
悪いが、私の辞書に青春も運動部もない。と言いたいところだが、先輩らしいので
ぐっと我慢。入学早々目立ちたくないし。
ここは クールに言ってみようと思う。
「私、運動とか興味ないんです」
言えた!満面の笑みで。相手の先輩は硬直している。
掲げている「来たれ!正南高校女子テニス部!」がガコッと床に落ちた……。
さっさと歩いていく。背後からさっきの先輩の高い雄叫びが聞こえてくる。
『こうして、私の入学初日の大騒ぎが終わったのである』
こんな文章がお気に入りの本、「明美の高校生活」に書いてあったのだ。
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小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
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だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)

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「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。

kurogaki
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