積み上げていくものに塞がれて
何処にも進むことができないの
記された書物に潰されてしまえば
すべての知識がただの重荷と化して
声を出せなくなってしまえばいい
それで何も知られなくなるというなら
ありがとうのひとつも言えなくなるけれど
切っ先を向けられるよりはマシだから
笑顔から遠ざかり謝ってばかりいると
どこからが優しさかわからなくなるの
一意の存在としないでその他大勢でいい
そのまま消えるように頑張るからね
組み上げていくものに躓いて
何処かへ歩むことができないの
遺された未来に縛られてしまえば
すべての意識がただの鎖と化して
手を繋げなくなってしまえばいい
それで何も言われなくなるというなら
うれしいねのひとつも言えなくなるけれど
矛先を向けられるよりはマシだから
素顔から退いて訝ってばかりいると
どこまでが自意識かわからなくなるの
ひとりの人間と見ないでその他集団でいい
このまま溶けるように一生懸命
同じだから見えない
一緒だから知らない
個体差の優劣統計の一つ
サンプルナンバーはいくつかな
波に飲まれていく砂粒
風に飛んでく枯れ葉だ
岩に打ち付けられた飛沫
潮騒の響きの一つだよ
そのレンズがピントを合わせないように
どうすればいいか知ってるんだから
本当の透明になる才能を全力で味わえ
焦点を歪ませて滲ませて輪郭を消した
笑顔から遠ざかり謝ってばかりいると
どこからが優しさかわからなくなるの
一意の存在としないでその他大勢でいい
そのまま消えるように頑張るからね
ずっと必死だった
風景になるため
感情に残らず
記憶に刻まず
視線の毒矢はいつだって痛いから
食べかけのりんごを頭の上に載せ
重力が有ることを知る羽目になる
ほらね綺麗サッパリ何処にもいない
この言葉も残らない
ほら見えない知らない
そうそういい子だね
ひとつふたつみっつ
新しい世界が開けたね
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