ある日の事
ものすごく急いで走っている1人のKAITOが居た。
少し呼吸を乱しながら走っている彼の格好は紺色の瞳に紺色のジャージ、
無風でもたなびく水色のマフラー、そしてトレードマークの金色の冠。
「やばい、やばい!やばい~!!」
そしてKAITOには珍しい独特の方言。
皆さんにはもうわかった筈、そう彼こそは最近噂のトークロイド
関西弁Pの所のKAITO君こと『閣下』である。
「あぁー!こんなんになるんやったら調整、後にしてもらうんやったー!!」
そんな事を叫びながら急ぎ足で道を行く。
今日は(伝票Pの所のKAITO君)殿下と(ぱんつPの所の子)ぱぴこと一緒に
31でアイスを食べようと約束して、1時に待ち合わせをしていたのだ。
「12時51分ーー!?あかんわー!!近道せな!」
突然足を90°に回転させ林の中へ入って行く。
どうやら道を回るよりも林をまっすぐ突っ切ったほうが良いと判断したようだ。
枯葉を散らしながら走っていると上からひらりと赤色の葉が落ちてきた。
思わず上を見上げると赤、オレンジ、黄色、そして
もう少なくなってしまった緑色の木の葉(コノハ)が目に入る。
最近、急に寒くなり葉が一気に落ちたというのに
このあたりは葉が完全に落ちずに紅葉しているようだ。
「綺麗やなぁ」
心の底からの感想をそのまま言葉にして外へ放つ、特に音のないこの林では
彼の透き通った高音は良く響いた。
近道と思い、入った林で宝物を見つけたという高揚感に口元が緩む。
数秒、走るのを止めて木々を眺めていたが、ふと気がついたように再び走り出す。
カラカラに乾いた落ち葉がパリッと音を立て、
まだ落ちて間もない落ち葉はやわらかなクッションのように歩みを弾ませた。
だんだんテンションも上がってくる。
機嫌が良くなったついでに【歌】を口ずんでみる。
もちろん進む速さは変えない。
歌う歌は最近教えてもらった『関西芋ぱん伝』のテーマソング。
(今度、皆も連れてきたろ)
そんな事を思っていると向こうのほうに31が見え始めた。
(っしゃ!なんとか間に合った~)
後すこし!っと出口付近に差し掛かったところで
足に引っかかった何か
「ん?」
視線を下に向けようとした瞬間に『ガン!!!!』っと
思い切り頭に衝撃をくらう。
あまりの痛さに声を出す暇もなく、あっという間に気が遠くなる。
何とか意識を保とうとしたがその努力も空しく閣下はその場に崩れ落ちた。
手を・・・V型に固めて・・・。
数十分後
かさかさと草むらを書き分けてくる「誰か」
倒れている閣下を見て少し硬直したがその後ケラケラと笑い始めた。
そして閣下がひかかってしまったものを木の幹から取り外しポケットに直す。
ついでにポケットから緑色のペンを取り出し背中にもじを書く。
最後の文字を書き終えたところへ2種類の声が響いてきた。
「先輩~?おーい先輩ー?」
「閣下ー!」
2種類の声は徐々にこちらへ近づいてくる。
声のほうを振り向くと伝票をつけた青い髪のKAITOと
緑がかった髪色で背丈が低いKAITOがこの林に入ってこようとしていた。
「誰か」はあわててペンをポケットにつっこむ、そのとき
ポケットからポロリと何か落ちたが「誰か」は気づかずに足早にその場を立ち去った。
コメント5
関連動画0
ブクマつながり
もっと見る・sm5408975様を拝見し勝手に書いた後日話です。
・動画内ではマリカでの決着は付きませんでしたが、『もし決着がついていて、殿下が負けた場合』というのが前提となっています。
・あくまで私が勝手に書いた後日話です(大事なことなので(ry)
・よって各P様とは何の関係もございません。
「うっわ、嘘や...膝カックンの後日談①
雹月
「おっそーい!もう閣下何やってるのー!?」
突然しびれをきらしたようにそんなことを言いだしたのは
今話題の関西芋ぱん伝の最年長であるぱぴこだ。
頭に怒りマークを浮かべながら顔をしかめている。
その横では同じく関西芋ぱん伝に所属している殿下が苦笑した。
彼が不機嫌になるのもそのはずだった。
今は午後1...【ぐだぐだ小説】 事件発生! ♯2
ユウカ
なんともいえない浮遊感
立っているのか、寝ているのか、はたまた座っているのか、浮いているのか
自分はどうなってしまったのか、よく分からない無機質な世界。
だけどとても気持ちが良くて・・・すごく怖い。
音も色も何もない。あまりにも何もない。そんな場所。
『・・・・?』
知らない声が聞こえた。
『バ・・...【ぐだぐだ小説】 事件発生! ♯4
ユウカ
・sm5408975様を拝見し勝手に書いた後日話第2弾です。
・…のつもりだったのに、なんか①の続きみたいになってしまいました。
・あくまで私が勝手に書いた後日話です(大事なことなので(ry)
「あ~…負けたぁ…」
「へへへ~この前の俺とはちょーっと違うとよ!」
画面を見つめ残念そうにいうぱぴこに殿...膝カックンの後日談②
雹月
芋っこがこっちに合流するまでの間
ぱぴこと殿下は31周辺をすこし探してみることにした。
「先輩ーーー!」
大声で呼びかけながら色々なところを探す。
幸い彼らはVOCALOID。
喉が枯れることはなく、遠くまで声を響かせることが出来る。
「閣下ー!」
「・・・・もう、先輩どこにおるとー?」
「う~ん。...【ぐだぐだ小説】 事件発生! ♯3
ユウカ
ご注意
・にゃがつく某SNSの日記に書いた~(ry)です。
・私はそろそろ「自重」というものを覚えた方がいいと思う。
・ぱぴこが芋っ子に肩車されているというかなり素敵なシチュエーションのイラストを描かれている方達がいらっしゃり、そのシチュエーションを勝手に(あくまで勝手に)自分なりに書いてみました。...肩車
雹月
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ご意見・ご感想
ユウカ
ご意見・ご感想
読んでくださって光栄です!!
面白いと思ってくれたなら幸いです。
出来る限り口調を壊さないように書くのが難しいですね;
続き頑張ります!
2008/12/18 21:35:29
R☆R☆R
ご意見・ご感想
wwwwwwwwwwwwwwwww
どうしよう・・・文章になっても面白いです><
続きを楽しみにしています。・・・うちの子美味しすぎるwww
2008/12/18 20:40:21
ユウカ
ご意見・ご感想
まさかお二方もコメントをいただけるとは!?
感激です!!
cyottoさん
こんばんは!
そうです。イラストのアレが元なんですw
関西人としてボケなしではやってられないらしく
閣下は最後までぼけてくれましたw
コメントありがとうございます!
96シバさん
こんばんは!
まさかあなた様が見てくださるとは驚きですw
閣下はこのあとさらに大変なことに巻き込まれるようです←
続きはつぎのお休みにでもアップできたらなぁと思っています!
コメント有難うございました!
2008/12/15 14:59:20
96シバ
ご意見・ご感想
今晩和。
お邪魔させていただきました~。
関西芋ぱん伝と聞いて!!
しかし、閣下の身に一体何が気になります。どう展開していくのか、
楽しみにしております。
2008/12/14 22:07:35