銀色 欠けた月の刃が鋭く
霞んだ夜を裂けば 幻想(ゆめ)と現実(いま)の揺らぐ音

一際に瞬く 強い刹那(ひかり)は
旻(そら)を時を超えて この目をただ満たすため

泡沫に消え去り鐘の音(カンパネラ)
真似をした指先に
渡された王座と世界(にわ)
全て、君の物だ― と。

舞うことを覚えた両足は
天命(あなた)の望むままに
緩やかに深く伸びた
坂を堕ちていく

この手の中で灼ける星が
空さえ落とせる そう囁いた様で
太陽の真ん中 身を投げた
まるで他愛もないと
さぁ 手始めに
地を這う影を踏み消そうか

過つほどに色鮮やかに
星焦がす紅
爆ぜた光は 高く尾を引く
その喉の限り

幾重もの声を
殺めて煌めく箱庭(せかい)

この手の中で灼ける星が
空さえ落ちると 最後に嘲笑(わら)って居た
深くと沈む昏黒(こんこく)さえ
火映に舞う一片(ひとひら)

夢現(むげん)に満ちる底の
刹那(ひかり)も掻き消し 揺らめくは燐光
もう彩無き灰の世界(にわ)を捨て
手付かずの夜を影欠く(えがく)
「終わりないさ
 久遠に続く この戯れ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【コラボ】 燐光 【曲つきました!】

前のバージョンに要訳。
お話と言うよりは歌詞の描写を長くした感じなのでちょっと読みにくいかもしれません…;


しえるんP二年ぶりの新曲で初リン曲という素敵な機会に歌詞を書かせて頂きました。
とにかく中二がテーマ!ということであざといくらい香ばしいですが仕様です。
玉子かけ王子さん・あじしおさんの美麗イラストとしえるんさんの編集技術が光る動画でぜひご覧くださいっ!

こんなでも元ネタは宮沢賢治先生の貝の火なんです…。

閲覧数:261

投稿日:2011/06/10 00:26:51

文字数:469文字

カテゴリ:歌詞

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