刹那に散りゆく雪よ
何を思ひて消えゆく
灰色の空が語る
遠い昔話
違えた約束胸に
今も待ち続ける日々
指切りしたあの場所を
忘れられないまま
風に吹かれて何かに攫われ
小さく震える君の心
誰かを護れる そのためなら
命をこの雪の上に捨てたってかまわない
温もり確かに ここにいたと
証を残せたなら何もいらない
鼓動と共に波打つ
木霊するは鎮魂歌(レクイエム)
冷たく零れ落ちるは
誰の涙だろう
嘘に流され瞳を逸らして
孤独に潰れる君の想い
涙も痛みも 雪と共に
すべて溶けてしまえたなら悲しむことないのに
純白染めゆく 赤い滴
傷つき響いたのは 誰の嘆きか
天使たちが踊る
無垢で汚れの知らぬ笑顔で
偽りの賛美歌
声高々に紡ぎゆく
白銀輝く 世界の中
一人ただずむ君の頬 優しく包み込んで
溶けない薄氷 抱き締めては
かじかむその両手を二つ合わせた
雪原散りゆく 小さな花
滅びゆく運命(さだめ)と知りてなおも咲き続ける
淡雪静かに 降り積もれと
届くか分からずとも天へ祈りて
悲しく 儚く 降り積もれと…
純白 心を 染めてゆけと…
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