新しい世界に包まれて
埋め尽くされるノート
新しいインクを足す前に
少しだけ手首に休日を

知らないことだらけで
呼吸も忘れるほどの毎日
足跡を刻んでいくのも
楽しいけど面白いけど

もしかして飽きてきてる？
もしかして疲れてこない？
違ってたら別に良いけど
もしそうだとしたら

アルバムは要らないし
過去ログも見なくていい
忘れていた小さな歌を
ワンフレーズ口にしてみて

それが遠く感じたのなら
君が歩んだ証になる


前だけを見て歩んでて
履きつぶされてく靴
新しい靴紐を通す前に
少しだけ爪先に休日を

知らないとこだらけで
瞬くの忘れるほどの日々
痕跡を残していくのも
嬉しいけど有り難いけど

もしかして電池切れかな？
もしかして失速してない？
勘違いなら別に良いけど
もしそう感じたら

一人旅に行かなくても
セミナー受講しなくても
転がってる微かな歌を
ワンフレーズ鼻歌にして

それが懐かしく思えれば
君が進んだ証になる


思い出したくないのなら
閉じ込めてしまってもいい
吐き出す必要がなければ
見ないふりして構わない

それでも何かをきっかけに
君に会いに来たその音色は
誰よりもこの旅路を知ってる
だからほんの少しそばにいて

丁寧な挨拶はいらなくて
目を合わせなくてもいいから
口を開けなくても充分で
思い出せれば笑ってくれる

玉虫色の本当を探す前に
それを綺麗だと言えるように


もう一休みできたかな？
もう呼吸は思い出せた？
もう忘れてもいいから
その箱を閉じていいから

小さな拍手が聞こえたら
それが今の君への祝福
もし聞こえなかったとしても
どこかでゆっくり待ってる


新しい場所で小さきを感じるなら
忘れていた音色を思い浮かべて
今が何枚目の地図か数えてみて
そんなことが面倒に思えるなら

「そりゃあ疲れるはずだよ」
きっと古い音色が笑ってる