プログラム(Noize)
最初から備わっている力を才能と呼ぶと言う者がいる。
努力することが才能という者がいる。

私には才能があるの。だけど、努力をした覚えなんて一瞬たりとも記憶に見あたらない。これからする予定も無いわ。
命令通りに声を出して、音を産んで、メロディーを奏でる・・・。
けれど、私のマスターは一生懸命。
一生懸命努力して、私のために歌を作ってくれて、姿をくれて、声を出させてくれて・・・。

何というか皮肉な物ね。

私を動かしているのはマスターなのに表には私が出る。有名になるのはいつもアタシ。
何をするにもマスターの力が無いと何もできない私が、何故みんなに良くしてもらえているのよ。

「マスター。あなたはどうして私を支えてくれるのですか?」

質問をしてもあなたにはとうてい届かない。自分からは何もしてあげることができない。

「何故?」

何故かなんて分かってる。だけど、問わずには居られないの。だってアタシ・・・

「プログラムだもの。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

プログラム(Noize)

初登校!初投稿!
みたいな。

閲覧数:45

投稿日:2011/05/31 01:46:27

文字数:437文字

カテゴリ:小説

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