そろそろかなぁ、なんて思いながら教室の時計をみる。
そろそろ、リンちゃん達学校に着いたかな。また寝坊してないといいんだけど。登校時間何時だっけ。8時前に出たら間に合うはずだよね。
「……おい? 初音?」
「え、あ、はい!? なんですか先生っ」
「いや……今出欠をとってるんだが……」
「あーそうでしたかすみません……」
失敗。ぼーっとしてた。周りから小さく笑い声が聞こえてきて、顔が多少熱くなる。
ここは2年の教室。ちなみにB組。私、こと初音ミクが一年間お世話になる教室だ。
教室を見渡してみると桃色が目についた。凄い綺麗なピンク色。あれ、地毛なのかなぁ? ……まぁ、私も地毛とは思えないような髪の色してるんだけどね。青緑。私親戚以外でこんな髪の色した人みたことないよ。
桃色の髪の子は巡音ルカさんというらしい。綺麗な名前だ。大人っぽい声だけど、優しい雰囲気の子だった。
「……眠い」
それにしても、眠い。なんでこんなに眠いんだろう。昨日夜遅くまで起きてたからかな? ゲームなんでしなきゃよかった。
うつらうつらしてると、前の席の男女の話し声が聞こえてきた。
「さっきね、黄色い髪のカップルみちゃったっ」
……黄色い髪? ……カップル?
「黄色い髪ぃ?」
「そうそう!! なんかね、目も青くてね? 外人さんかなぁ? そっくりだったから双子かと思ったんだけど、」
……絶対それリンちゃんとレン君だよね。100%そうだよね。
「なんていうんだろう? すごく自然にイチャついてたというか!! もうとにかく男の子のほうがね!? かっこよくてね!? いーなー私もあんな彼氏欲しいー」
「その説明じゃわけわからんて」
「みたらわかる!! 後で見にいこうよ!! 多分一年だと思うから!!」
「えー……めんどくさ…俺興味ないからパスで」
「女の子の方もかなり可愛かったよ!? だからいこーよ!!」
そんな感じの会話を聞いて、確信。
……あの二人また無意識にイチャついたな?
中学校……いや、小学校の頃からそうだった。
リンちゃんとレン君は、そりゃあ周りが勘違いするほど仲がよかった。からかわれたらムキになって否定するけど、勘違いされるのは当たり前だと思う。二人の行動は時々『どこのバカップルだ』といいたくなるほど恋人っぽいのだ。恋人同士だと間違えられるのも当然だろう。
まぁ、見方によっては、レン君がリンちゃんの保護者にみえなくもないけれど。
「リーンちゃん!!」
「うわぁ!! ミク姉!!」
放課後に1年の教室まで行くと、リンちゃんが笑顔で迎えてくれた。
「レン君は?」
「同じクラスだよ~! レン!! ミク!! ミク姉来た!!」
リンちゃんが手を振っている方を見ると、気怠そうにしてる黄色い髪の少年がいた。
また同じクラスなんだ。
「……ミク姉?」
「そう!! だからさっさとこっちにくるべき!! てか来い!!」
「……はいはい」
出入り口近くまできたレン君をみてビックリした。レン君、こんなに背高かったっけ?
「え、と、にゅ、入学おめでとう!! ……レン君、背伸びたねぇ」
「……どうも」
「……性格は相変わらずなんだね……」
レン君は昔から大人しい。リンちゃんとは正反対、って感じがする。
「今日はもう学校終わりだよね? ミク姉一緒に帰れる?」
「え、あぁ、ゴメンっ!! 今日はその、クオと帰るから……」
「クオ……? クオって、クオ兄のこと?」
「え? うん」
クオと言うのは私の従弟だ。本名は初音ミクオ。私と同じ年。ボーっとしてることが多くて、そこら辺はレン君と似てるかもしれない。
「ミク姉、って、クオ兄と付き合ってたっけ?」
……急になんて事を言い出すんだこの子は!?
「ええぇぇぇ!? そんなことないよ!? 全然違うよ?」
「えー。違うの? でもミク姉クオ兄のこと好きだよね?」
「!? ないないないないない!! 絶対ないから!!」
「……ミク姉」
「な、なに!? レン君!!」
静かに、レン君が私の方を指差す。
「……顔赤すぎ。それ説得力ないと思う」
「……っ!?!?」
顔が、熱い。
今日真夏日なんじゃないの、なんて現実逃避。
だって、ないよ。それはないです。
「~~~~っ、とにかく、私はクオのことなんて全っ然全くちっとも、なんとも思ってないからね!?」
そういってリンちゃん達に背を向けた。同時になった携帯。
自分の教室に向かって走りながら携帯のボタンを押す。聞こえてきたのはついさっきまで話題に上っていた私の従弟の声。
「あ、ミク? レンたちの所行ってたんだっけ? 遅いから先に外でて待ってるから……」
「うるっさい!! 馬鹿!!」
「……!? えぇぇ!?」
何か言ってるのを無視して携帯を切る。からかわれたのはクオの所為だもん。文句は言わせない。
「~~~~~っ、どうしよう……っ」
クオの元にたどりつくまでに考えなきゃ。そう思いながら鞄を取る。
「……赤くなった顔を元に戻す方法なんて……知らないに決まってるじゃんかリンちゃん達の馬鹿ぁ!!」
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出来立てオスカル
まず言わせて頂きたい
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頭蓋を開いて委ねなさい
瞼を切り裂き目に貼りなさい
夜空はもう空っぽな企てがドレープのように広がってます
私は幻想の向こうへの演算を始めています。既に。
心配ない
あなたは正しい
そう、正しい。正しい。
完全に正しい...Setting Fire to a Sleeping Equation

出来立てオスカル
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