♪~♪♪~♪

 机の上でミクの携帯が軽快な音楽を奏でている。電話だ。しかし、ミクはそれに気付かない。いや、気付けない、と言った方が良いのか。何故なら彼女は――――・・・

「・・・ぐぅ・・・」

 布団の中で夢の中に入ってしまっているからだ。因みに今の時刻は夜中の十二時を少しばかり廻ったほどだ。仕事の為や深夜アニメなどを楽しむ人以外の人間なら普通に眠っている時間だろう。しかし、携帯は鳴り止む気配を見せない。ただただ、空しく鳴り響いている。

 




 そして、翌朝―――・・・
「ん・・・ふぁあ~あ。良く寝たなぁ・・・」
 ムクリと起き上がり目を擦りながらミクは目を覚ました。因みに現時刻八時半。もう一つ付け足すのならば、休日である。
「・・・あ、けいたいけいたい・・・」
 寝起きの頭で少し呂律が回らないのかミクはそう呟くと机の上に乗っている携帯に手を伸ばした。そしてパカリと開いてみて、ミクの眠気は一瞬で吹き飛んだ。

「うわっ・・・何この着信数・・・! 今日の夜中から・・・え、四時まで!? しかも・・・相手は・・・クオ君!?」
 ミクはざっと見る限り百近い履歴の相手がたった一人である事と相手が自分の幼馴染のミクオ―クオである事に驚いた。
「えっえっ? 何々? クオ君如何したの?」
 急いで着信履歴からクオの携帯に電話をする。数回のコール音の後、それはプツリと途切れ、代わりに聞き慣れている声が聞こえてきた。
「あ、クオ君? 如何したの? 大丈夫?」
 慌ててミクが声をかけてもクオは何も喋らない。え、え、何で? あ、もしかして私、番号間違えた? え、え、嘘!?
 電話の前で内心ミクが慌てているとボソリ、とクオが何かを呟いた。小さくて最初、ミクは何を言っているのか分からなかった。が、
『今更遅いんじゃボケェ!!!』
 と言うクオの叫び声に思わず携帯から耳を離した。耳の中がキーンとする。が、今更遅いとは如何いう事なのだろう? ミクは再び携帯を耳に当てた。
「え? え? クオ君、如何いう事? 私、なんかした?」
『お前なぁ・・・。人が何回電話したと思ってんだよ・・・』
「だってクオ君、十二時なんて大抵の人寝てる時間だよ? でもそんな夜中にクオ君が私に電話なんて珍しいね、如何したの?」
『だからそれが今更なんじゃねーかよ・・・』
 ハァ、と大袈裟でもなくクオは盛大な溜息をついて見せた。きっと受話器越しで呆れ顔をしてるに違いない。
『風邪引いた。ミクに電話した時は三十八度五分はあった』
「うわ、それは大変だったね・・・。で、今は大丈夫なの?」
『まあ、な。風邪薬飲んで寝たらちょっとは下がってた』
「そうなんだ・・・。良かったぁ・・・」
 ミクは心底安心した様にホォ、と息をついた。そして此処でふと疑問が湧いてきた。
「ねえねえ、クオ君」
『? 何だ?』
「何で私に電話してきたの? 普通熱があるなら家族呼ぶよね?」
『・・・っ!』
 受話器越しからクオが慌てているのが気配で分かった。
「あれ? クオ君? クオ君? もしもーし」
 本人が目の前にいる訳でもないのにミクは手の平を他人の目の前で振る動作をしてみせる。暫くは『あー』だとか『うー』だとか言う声が聞こえたが、
『・・・っ! この、天然娘!』
 と言う言葉を最後にクオは電話を ブチィッ! と思い切り切った。ミクは切れてしまった携帯を不思議そうに眺めた後、本当に不思議そうに首を傾げた。
「クオ君、なんかあったのかなぁ?」
 それはそれは不思議そうに、呟いたのである。

 それからリビングに行って不思議そうな顔をしている姉の顔を見て何事かと声をかけた弟のレンに事情を話すと、
「そりゃミク姉が悪い、かな。クオさんもクオさんだけど」
 と言った。
「えー、何の事? レン分かるの?」
「まあ、ね」
「えー何々? 教えてよー」
 困り顔の姉を目の前にして弟は心底呆れた様に盛大に溜息をついた後、
「クオさんに聞けば良いよ。いや、クオさんが話してくれるまで待ってたら?」
 と言ってリビングを後にした。
「・・・もう、如何すれば良いのよ・・・」
 一人、残されたミクはポツリと呟いた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【自己解釈】 恋色病棟 【原曲イメージ崩壊注意】

ギャグです。もう一回言います。ギャグです。
此れはある種の「if・・・」て感じですね。
もし、最初からミクが起きてなかったら・・・て言うのが思いついたので使いました。
最近OSTER projectさんのブームが来てます。個人的に。何故ってCD買ったからさ! 良い曲一杯入っててお勧めです。

・・・て事で恋色病棟 ギャグでした。相手はミクオで。うわお、ミクオとか始めて出すよ。
ミクは天然ホヤホヤっ子です。何も気付いてない、気付かない。

それでは、此処まで読んで頂き有難う御座いました!

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閲覧数:2,281

投稿日:2010/11/06 18:08:49

文字数:1,735文字

カテゴリ:小説

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  • 鏡美

    鏡美

    ご意見・ご感想

    ハジメマシテ、鏡美姫*という者です☆
    わぁ、恋色病棟のギャグですか!
    楽しみだ、それは楽しみだ(続きが

    また来ますね!ミク×ミクオって可愛くて好きです♪
    私はかなり腐ってますが(笑

    それでは、続きを期待しておりますね♪←

    2010/11/23 18:16:56

    • lunar

      lunar

      始めまして。

      はい、ギャグです。原曲のイメージかなり壊してると自負してます←
      続きですか、多分書かないと思います(キパ

      クオミクは私、今回始めて書いたんですけどね・・・。
      大丈夫ですよ、私の友達、大抵一人は腐ってましたから

      それでは、またのお越し楽しみにしています。

      2010/11/23 18:59:43

  • 囮 

    囮 

    ご意見・ご感想

    こんばんゎ!!

    今回も面白い・ω・`
    文才ある人はいいなー><

    ていうか…手紙遅くてごめん!! ほんっとごめん!!
    いやとにかく急いでるんだよ!? 急いでるんだけど…;orz
    あやまることしかできなくてすいませんToT

    クオ君、ミクちゃんはどぉぉぉぉおおおおぉぉおおおぉぉおおぉおぉおぉおん感なんだから、
    素直に言わないとダメだよ★←

    2010/11/06 23:09:42

    • lunar

      lunar

      こんにちは! お返事遅れてごめんよ・・・

      面白いか、そう言ってくれると嬉しいよ><
      いや、私の文才なんて糞だから! ネタ切れしてるし!←

      いやいやいやいや、大丈夫だから! そんな謝んなくても大丈夫だから!
      無理しなくて良いよ! 赤ずきんのペースで書いて良いからね!
      いや、謝らなくて良いから! 私なんかあんな絵でごめんよ・・・

      そうそう、ミクは超どおおおおぉぉおおおおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん感だからね、
      でもクオはツンデレ(のつもりで書いてた)だから言えるか分かんないんだよねーうにうに。

      2010/11/07 15:36:27

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