スズムシの鳴き声が響く 森の中
僕の周りには大勢の 牙を剥いた獣たちがいた
南風と共に向かってきた 1匹のオオカミ
目の前にあるのは 震えながらも立ち向かう背中
わけのわからないまま夜は明けて
血を流しながら足を引き摺り
君は「気をつけろ」と吐き捨てた
どうやら彼の特技は嘘つきで
街人すらも困らせるほどで
でもそんなの関係ないと
高笑いする横顔が見えた
オオカミ少年今日もまた
何もうまない嘘をついて
オオカミ少年いつだって
彼は失うものなどなにもなかった
いつしか僕は君の隣にいた
宛のない旅路が広がる
「山火事だ」といつものように
嘘を叫ぶそんな日々だ
だけど今日は例外だった
だれも困る顔などしてもいない
「今日でお前とはおさらばだ」
1人の街人は吐き捨てた
するとゾロゾロやってきた
手に構えてるのは猟銃というやつだ
「先に行くからお前は逃げろ」
僕の小さな背中を叩いた
オオカミ少年赤く散る
群集の弾丸を身に通し
オオカミ少年また笑う
いつだって彼は嘘つきだった
雨に晒された彼の体
僕は傍までかけだし
「起きろ、起きろ」
何度も叫んだ
オオカミ少年目を開けて
どうして君はいつもそう
オオカミ少年僕だよ
どうして涙が止まらないの?
オオカミ少年置いてかないで
オオカミ少年眠ってる
最後の最後まで嘘つきね
オオカミ少年目を開けない
僕の声聞こえてるんだろ?
また、からかってるだけだろ?と
僕はぐしゃぐしゃになりながら
オオカミ少年またどこかで
嘘をついているんでしょう
オオカミ少年と嘘
「いつものように君は、他愛もない嘘を吐く。」
五作目です。
一つの物語的なのを書きました。
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