キーン コーン カーン コーン

チャイムが鳴って、やっと初日が終わった。



さ、みんなのところに行きましょか。



と思ったら




「ミク、ちょっと待って?」




レン君に呼び止められた。





「どしたの?レン君?」




初めて知るだろうけど、私とレン君は一緒のクラスです。(言い忘れててごめんなさい;ちなみにカイトとリンちゃんは別々のクラスです^^)・・・・・言わなくても待ってたけど、ま、いっか。




「二人で話したいんだけど、いい?」




「全然いいけど、リンちゃんとカイトは?」




「さき帰っててもらうようメールしといた」




「いつ?」




「授業中」




・・・いつも思うけど、レン君てホント器用だなぁ。私なんか授業中メールしてたら、すぐ先生に見つかっちゃうよ。無愛想だけど優しいし、カッコいいし、頭いいし、運動もそこそこにできるし、何でモテないんだろ?・・・・・あっ!ちっちゃいから?




「ミク」




「は、はい!何でございましょう!!」




「何ソレ。おもしろくないよ。早く行こ」




「はいはいはいよ」




・・・・モテない原因は(ちっちゃいからではなく)この毒舌か・・・;そいえばレン君は好きな人いるのかな?聞いてみよう。でもこ奴めは普通に聞いたんじゃ絶対教えてくれないからな・・・・・。・・・・おっ、そうだ!




「ね、レン君」




「ん?」




「レン君の好きな人って私でしょ?」




「・・・・・・・」




レン君が黙っている間、教室にはもう私たちだけしかいない事にきづいた。それにしても、やっぱり沈黙は嫌い。




「レン君?」




「・・・・して・・・・」




「へ?聞こえな・・・」




「どうしてわかったんだよ!?」




「へ?・・・レン君言ってる意味がわからない・・・・んっ」




レン君の唇が私の唇に重なった。




「こういうことだよ。知ってたんだろ?俺の気持ち・・・・・」




「レン君」




「俺はミクのことが好きなんだよ・・・・」




「・・・・・いつから?」




「ずっと前から・・・・・・」





「「・・・・・・・・・・」」




やばい、頭が混乱してる。え?レン君が私を好き??からかってんの?いやでも、いくらなんでもからかってキスはしないよな・・・・・、うん!・・・・キ・・・ス?キス!?そうだ私、レン君に!!キス・・・されたんだ・・・。




思わずレン君の方を見た。・・・真っ赤。13年間ずっと一緒にいたけど、こんなレン君初めて見たかもしれない。それだけ私のことを想ってくれていたのかな?・・・・でも、私の気持ちはもう決まってる。




「レン君、ありがとう。好きって言ってくれて。すごく嬉しい。でも私はがくぽ先輩が好きだから、レン君の気持ちに応えることはできない。・・・ごめんなさい」




本当に申し訳なくて涙が溢れてくる。




「ごっ・・・・ごめんなさっ・・・ひっく・・・ごめんなさいっ・・・レンく・・・んっ」




「ミク、もういいよ。謝らなくていいから。俺のほうこそごめん。いきなりこんな事言って、困らせて・・・ごめんな」





私は泣きながら思い切り首を横に振る。





「・・・違うの。私っ、レン君の気持ち全然知らなかったの。だから聞いてみようと思って・・・、でもレン君、普通に聞いたんじゃ絶対教えてくれないから・・・・・」




「カマかけたんだ?」





「・・・ごめんなさい・・・」




レン君は大きなため息をついた。そしてこっちを見てすこし笑ってから、








パン!







右の頬が痛い。レン君に殴られたんだ。




「レン君・・・」




「怒った?」





「全然!私はそれ相応の事をしたんだから、仕方ないよ」





レン君は私の右の頬に触れた。





「痛かったよな、ごめん」




また、涙があふれる。





「好きな女の子に手を上げるなんて、最低だよな・・・。ごめん」





レン君は頬に触れている手をそのまま頭に回して私の体を引き寄せ、抱きしめた。






「だけど、俺はそれだけミクのことが好きなんだ。・・・大好きなんだ」






レン君が悲しそうな震えた声で言う。





「ありがとう。ごめんなさい」







しばらくしてレン君が手を離した。




「なぁミク」




「何?」




「これからもずっと友達でいてくれる?」





レン君が苦笑して言う。だから私も苦笑して、






「当たり前じゃん!」





と言った。








ライセンス

  • 非営利目的に限ります

未来への道 第5話 「レンの想い」

なんか書いてて止まんなくなって、レンにあんな事までさせちゃいました;
ごめんよレン・・・・。

普通ならミクレンはあまり好きじゃないのですが、それだと面白くないのでやっちゃいました☆

閲覧数:437

投稿日:2009/07/05 22:22:46

文字数:1,994文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

  • 関連動画0

  • ばかぷりんす。

    四角関係・・・。それでもまだグダグダ感が足りないと思ってしまう私って・・・・orz
    このままじゃミクが総モテになってしまうかもしれません・・・;

    がくぽの顔ですか?
    ↓こんな感じです^^ちょっと服が違うけど;
    http://piapro.jp/content/8jcxizru0p2vsamn

    私の小説の中のがくぽはもう少し幼いです。

    2009/07/26 10:40:13

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    えぇ!?
    四角関係?
    いやこれは何というかもう、
        ―→ミク←―
       |  |   |
       レン  ↓  カイト
         がくぽ
    ひゃあ~
    大変なことになってきましたねw
    そういえば、がくぽを知らない私・・・・・・・・・・・・・・
    がくぽの顔がわからない・・・・・・・・

    2009/07/26 06:23:27

  • ばかぷりんす。

    そうだそうだいけないんでぞ~ぉ!(←お前が言うな
    展開的にああやったほうがおもしろそうだったのでやっちゃいました☆テヘッ←キモイ


    それにレンは技能的なことは器用でも心理的には不器用なんですよね~;まったく困っちゃうわウチのレン君は!カイトもカイトではっきり言えばいいじゃない!!まったくもう!ウチの男共は!!(←母親気分♪

    お宅のレン君とカイト君はバンバン気持ち伝えてるのに!やんなっちゃうわ!ミクもどうしたらあそこまで鈍感になれるのかしら!?


    ひつじさんを殴った奴、ざまーミロ!!この方はお前なんぞが触れていいお方じゃないんだぞ!!

    テンション高めでごめんなさい;


    コメントありがとうございました^^

    2009/07/05 23:46:38

  • ばかぷりんす。

    わお!ありがとうございます^^

    この小説は曲作りの息抜きに書いてるものなんですよ、実は。
    大丈夫ですよ!ちゃんとやってますから!!曲作り!!


    コメありがとうございました^^

    2009/07/05 22:47:48

オススメ作品

クリップボードにコピーしました