A
揺らぐ水面(みなも)に 映る空
潮の香りが 目に染みる
愛し彼に宛てた文
風の行方をさがしてる

B
波の連れてきた 白い花
濡れぼそる葉を 拾う
見上げたら 鳶よ 何処へ行く
わたしの花を 置いてまで

S
待てど来ない 彼の人を追い
この身 ひとつ 流れつく
ゆらり 波が攫う記憶
砂に 溶けてゆく

A
西に見えるは 島の青
いつか二人で行こうねと
交わした指 憶えてる
波の彼方に 消えた夢

B
暮れなずむ空に 鳶は行く
引き返すことはない
いつからか 文も絶えていた
気がつくことが 遅すぎた

S
待てど来ない 彼の人はもう
時の果てに流された
ほろり 涙 落ちる最中(さなか)
海は 凪いでゆく

S'
彼に宛てた 文に花添え
潮に浮かべ 流したら
時の波に 揺れる日々は
ここで 終わる

S
待てど来ない 彼の人の海
背中 向けて 立ち去れば
時の波にのせた 花は
二度と かえらない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

時の波にのせて

採用ありがとうございます!

(5/7)
実乃梨さんの歌詞募集(http://piapro.jp/t/zN8i)に応募させていただいた歌詞です。
前のバージョンにひらがな歌詞をおいています。

テーマが「旅」の和風曲でしたので、
文の途絶えた男の行方をさがすために、思い出の地へと旅に出る女性の姿を描きました。

閲覧数:1,268

投稿日:2014/05/24 01:58:21

文字数:404文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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