明日の天気予報は霙
蕾のままの桜
三日前の雪は汚れ
路傍のすみに残る
ひっくり返った砂時計
時はひとつまみほど
波はもう一度やってくる
灯台鳴くウミネコ
今の君が腹を抱えて走ろうと
見てくれる人は誰もいないの
一番大粒の汗は誰のものか
そんなことわかる人もいないの
悲劇はずっと心に刻むくせして
喜劇の数は数えられないの?
今度は波を乗りこなせられるように
今だって君は堤防を走る
朝をぼたん雪が覆った
桜の花はまだか
四日前の黒い雪も
足跡さえも埋まる
雪にもう一度足跡を
蛙の穴は空
歩いた証を少しでも
雪はもう果てたから
いくら君が上を仰いで歩こうと
雲の向こうなど見えやしないの
どうすれば空に手が届くだろうとか
そんなことわかる人もいないの
悲劇はずっと心に刻むくせして
喜劇の数は数えられないの
雪を降らす雲の先は何か?
いつか晴れた日に足跡は解ける
君が舐めた辛酸の味なんてどうせみんな知ってるんだ
君が拓いたように見える道の先にも誰かはいるんだ
知ったかぶって大人は言うさ
この世の全部見てきた風に
いつかは堤防を波が飛び越えてく
積もる雪を洗い流してく
雲のその向こうの神様は盲目
全部知ってる人は嘘つき
まだまだ今は知らないでいい
まだまだ君は知らないだけ
積もった雪を振り解いて
桜の花は顔を出す
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