スピーカーは愛らしいカチューシャに恋した
ブローチはそれを憎んだ
でも相性はとってもよかった。
それはそれはお似合いのカップルだった

出力上手なスピーカーと抱きしめ上手なカチューシャ
ずり落ちそうな所で鷲掴みすることしかできないブローチじゃあ
手すらも届かない

「あたしも彼が好きなのに…!」
2人で一緒に球体を優しく包み込むその姿は神々しくて
どうすることも出来ないブローチはただカチューシャに嫉妬した
「留めることは同じなのにどうしてあたしだけが愛されないの?」

赤く綺麗なブローチはある日、悪魔に祈りました
「そんなに一緒になりたいなら、くっついて取れなくなればいい。」と
あな恐ろしや

スピーカーに混ぜたカチューシャ、それを留めたブローチ
俄然スピーカーはカチューシャを愛した
明日も愛するのだろう
そしてブローチは……

スピーカーは愛らしいカチューシャを愛した
ブローチはそれを憎んだ
ああ相性がとってもいいのね
それはそれは不浄な卑怯かしら

言い訳上手なスピーカーとポーカー上手なカチューシャ
ずり落ちそうな爛柯で鷲掴みすることしかできないブローチじゃあ
手すらも出せなくて

「おまえの口はえげつない…!」
寛恕の神様、球体の優しく包み込むその姿は盲目過ぎで…
どうすることも出来ないブローチはただカチューシャを呪うだけ
「留めることは同じなのにどうしてあたしだけが愛されないの?」

赤く綺麗なブローチはある日、悪魔に祈りました
「こんなに醜い命ならば、無くなって晒しちゃうのがいい。」と
「こんなに敢えない気持ちならば、貌まで無くなる方が楽。」と

スピーカーが混ぜたカチューシャ、そして留めたブローチ
依然スピーカーはカチューシャを愛した
明日も愛するのだろう
そしてブローチは……

悪魔は望みを叶えた
スピーカーとカチューシャは引き離され
ブローチはその望み通り手も足もなく貌もなく
ただ爛柯に食い下がる赤く綺麗な石になった

ブローチはやっぱり綺麗だった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スピーカーに混ぜたカチューシャ、それを留めたブローチ

相当に意味不なストーリー系。

閲覧数:40

投稿日:2011/02/14 20:53:09

文字数:846文字

カテゴリ:歌詞

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