【小説】moonlit bear【メイコ視点を勝手に書いてみた】

投稿日:2010/03/22 03:00:24 | 文字数:975文字 | 閲覧数:404 | カテゴリ:その他

ライセンス:


悪ノPさんの『moonlit bear』を熊……メイコさん視点で書いてみました。

殆ど勢いと自己解釈です。

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 


森の小道を歩く。
赤ちゃんを抱っこして、籠を持ちながら。


「…ふぅ」


赤ちゃんを二人、抱っこしながら歩くのも楽じゃ無いわ。
でも嫌じゃないのは自分が腹を痛めて産んだ子だからね。
すやすやと天使の様な寝顔を浮かべた二人を見て、疲れが吹っ飛ぶ思いがした。


「そうだわ、きっと眠いからよ。確かこの森に川が…あら、あったわ!」


赤ちゃんが川に落ちない様にとても目立つ、大きなきの根本に赤ちゃんを置いた。
大丈夫よ、きっと。熊なんていない。
そう軽く思って顔を洗いに行った。


「……あら?」


私の赤ちゃん二人を抱っこしている人がいる。
灰色のローブを着ているから顔が見えない…けど細さから女の人ね。
でも、どうして私の赤ちゃんを…?


「あっ!」


思わず声をあげた。
だって、その人は私の赤ちゃんを抱っこしたまま…

何処かへ、向かおうとしているの。


「まっ、待ちなさい!」

だっと地面を蹴って追い掛ける。
その人はこの辺の人かしら?何処の人かしら?
変に冷静な頭がそう考える。


「返しなさいっ!返してっ!」


どれくらい走ったのかしら。
気が付いたら私は泣いていた。
赤ちゃんも泣いている。
おぎゃあ、おぎゃあ、と。


「返してっ!返してよ!!私の赤ちゃんを!!」



誰かの…恐らくその人の家の明かりが見えた頃、私は腕を目一杯伸ばした。
しめた、ローブを掴んだ、と思ったけど、それは糠喜びにしか過ぎなかった。


「…うっ…!?」


急に腹に痛みが走った。

何?
何が起こったの?
痛みに耐え切れずに私はそのまま地に倒れた。
かしゃん、と籠が落ちた。
嗚呼、ミルクは無事かしら。
痛む箇所を押さえると、ぬるりと生暖かい感触がした。


「渡さない…私の…幸せなんて」


緑色の冷たい目が私を見下ろしていた。
手には、赤くなったナイフ。
おぎゃあ、おぎゃあと我が子の泣く声が聞こえる。


「、返し…っ…わたし、の、」


また激痛が走る。
イタイ痛いイタイいたい!
女の腕には何時の間にかあやされている我が子がいた。


「待っ…て…あか、ちゃ…」


女は無情にも嬉しそうな顔をして家に入った。
私は、と言うと緩やかに意識を手放す事しか出来なかった。
三日月がミルクの入った瓶を照らしていた。



(プロフィールはありません)

作品へのコメント1

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
  • userIcon

    ご意見・感想

    はじめまして。癒那といいます。

    やったぁ!熊視点だ♪ということで読ませていただきました!!

    メイコ母さーーーーん!!死なないで!!

    最後の方泣きそうになりました。すごくよかったのでブクマさせていただきます♪

    ではありがとうございました!これからも頑張って下さいね^^

    2010/03/22 23:43:44 From  癒那

オススメ作品10/21

もっと見る

▲TOP