青すぎる空のせいで
僕らの影を濃くした
言えないままの名前が
喉の奥で燃えていた
七月の風が吹いて
駅前の赤を待った
汗ばむサイダー越しに
君だけ光っていた
笑い声のすきまから
本音がこぼれそうで
また明日って声だけで
今日を閉じたくなかった
白線の上を歩く
はみだせないふりをした
入道雲の向こうで
胸だけ先に鳴った
追えばすぐ壊れそうで
止まればすぐ遠くなる
君の横顔ひとつで
世界が眩しすぎた
青すぎる空のせいで
僕らの影を濃くした
言えないままの名前が
喉の奥で燃えていた
走り出した心臓が
夕立みたいに鳴った
君といた七月だけ
八月の手前で揺れた
濡れた舗道を蹴って
夕焼けを跳ね返した
踏切の音が急かす
どこかへ行きたくなった
君が空を見上げて
夏は短いねって言った
笑う声の向こうで
僕はさよならを聞いた
青すぎる空の下で
僕らは嘘まで透けた
平気な顔で笑って
声の端だけ震えた
消したくない景色ほど
写真に残せなかった
君といた七月だけ
八月の手前で揺れた
もしもあの日の交差点
少しだけ強くなれたら
君の名前を呼ぶ声は
雨に消えず届いたかな
だけど僕は眩しさに
目を伏せたまま立っていた
焼きついた青の残響が
今も胸で鳴り続ける
青すぎる空のせいで
僕らの影を濃くした
言えないままの弱さも
夏の光に抱かれた
走り出した心臓が
今さら君を探した
君といた七月だけ
八月の手前で揺れた
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