(2)
それは二人の5歳の誕生日の時に起こりました。その日の王さまはとても機嫌がよく、そのお祝いは例によってとても豪華なものになりました。特にリンのドレスは、国の中でも一流の職人を何人も呼び寄せて、一番の素材を幾らでもあつめてきて作らせましたから、そんなすばらしい衣装を身に纏ったリンはどれだけ美しく見えたことでしょう。レンはそんなリンをとても自慢に思ってすっかり満足していたので、自分の衣装が、もちろんつくろいたての立派な衣装ではあるけれど、姉のそれよりも見劣りするだなんてことは考えもしませんでした。
レンにとっては王さまに会うのは久しぶりのことでしたから、お話したい事や聞いてみたいことがたくさんありました。だからうっかりこんなことを口走ってもちっとも自分が王さまの気分を害しただなんて気付かなかったのです。
「ねぇ、おとうさま、このお城の外で暮らしている人たちのことを知ってる?ぼくの家庭教師が話してくれたんだ。こんな美味しいもの一口も食べた事が無くて毎日同じ服ばかり着ているんだ、ご馳走もお洋服もここにならいくらでもあるんだから外の人たちにわけてあげだらいいんじゃないかな。」
王さまはその言葉を聞くとしばらくあきれて口を閉じる事もできませんでしたが、次第にその顔が真っ赤になって、しまいには立ち上がってこう叫びました。
「この愚かな息子、いや、息子とも思えない小僧をそのとんちんかんな頭がまともになるまで牢屋にぶちこんでしまえ!」
リンは牢屋がどういうところなのかなんとなくしか分かりませんでしたがレンと今までのように会えなくなってしまうのだということだけはわかっていました。そしてそれをとても嫌だと思いましたが、王さまの怒り方があんまりにも恐ろしかったので何も言えずに泣いていました。
それ以外の、王さまの周りに居る人も最早だれもレンの事をかばおうとはしませんでした。とくにお城で贅沢に明け暮れていた人たちは、レンが大きくなって王さまになったりしたら今までのように贅沢な暮らしができなくなるかもしれないと思っていたのですから、むしろ喜んだ位なのです。
そうしてレンはお城の地下にある牢屋に入れられて、王さまが死んでしまうまで出てくる事はできませんでした。国民にはレンは病気で死んでしまったのだと嘘をつきました。だからだれも、あの家庭教師が広場で家族と一緒にずたずたになって広場に吊るされている本当の理由をしりませんでした。
悪くて可哀想な双子 (2)
!! CAUTION !!
これは悪ノP様の言わずとしれた名作「悪ノ娘」と「悪ノ召使」を見て感動した上月がかってに妄想を爆発させたそのなれの果てです。
・当然の事ながら悪ノP様とは何の関係もありません。
・勝手な解釈を多分に含みます。
・ハッピーエンドじゃありません。(リグレットとの関連も無いものとしています)
・泣けません。
・気付けば長文。(つまり、要領が悪い)
以上の事項をご理解いただけた方は読んでみて下さい。
コメント0
関連する動画0
オススメ作品
おはよう!モーニン!
全ての星が輝く夜が始まった!
ここは入り口 独りが集まる遊園地
朝まで遊ぼう ここでは皆が友達さ
さあ行こう! ネバーランドが終わるまで
案内人のオモチャの兵隊 トテチテ歩けば
音楽隊 灯りの上で奏でる星とオーロラのミュージック
大人も子供も皆が楽しめる
ほら、おばあさんもジェ...☆ ネバーランドが終わるまで

那薇
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】

ゆるりー
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL

Messenger-メッセンジャー-
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction

ファントムP
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」

裏方くろ子
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)

漆黒の王子
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想