不安定な息継ぎ　虚ろに流れ染まった
欺瞞に満ち　秒針に依存していく
脆弱なその音が　黒く鼓膜を揺らす
途方もない夜にしがみ付いた

腐敗していく理想を　惰性でかき集めていた
見るに堪えない自尊心に呪われる
「絵空事」だって信じて病まない　無様な姿が
お似合いだって言うのかい？

反芻して　狂った狂った
脳内　積った　歪んだ　言葉
解像度の低い牙で刻む
バグった　バグった
散々拒否って　善がって　渇いた
凪いだ声

捻じ曲がった心象　孤独が嗤ってんだ
劈く　承認欲求は　僕を蝕んだ
微睡む世界に溺れながら　今日の傷が燻る
閉じ込めた　狂気　軋む音が
重く疼く　最低な夜だ
鬱陶しいな

切望　期待　幻滅　不甲斐ないや
吐いた　「消えろ」

無機質な心音　望んじゃいなかった
冷たい　核心を察して　殺したんだ
ただ空っぽで　独善的なのさ　今日の傷を葬る
欠陥品なんだ　自戒した僕は
深く深く　静かに溺れる
最低な夜は　息苦しいんだ