開いた手のひら重ねて
十の指で海を掬ってる
隙間のないように結んで
白い傘の下まで運ぼう


一滴こぼれてしまったら
何もかも空しくて
二人はもう歩けない
魚に戻ってしまう

白銀の魔法にかけられて
繋いでる手の中で
水温を上げる海
星の砂眠ってる


珊瑚の木陰に埋もれて
お伽噺信じてた頃は
地上に出てから帰らない
人魚の行方も知らなかった


一滴こぼれてしまったら
何もかも切なくて
二人はもう歩けない
砂地に溺れてしまう

白銀の魔法にかけられて
膨らんだ肺の中
水温を上げる海
太陽が見つめてる

一滴こぼれてしまったら
何もかも空しくて
二人はもう動けない
魚になったとしても


歩きましょう手を繋ぎ
十の指 解けぬよに
焼けついた足の裏 焦がれても

泡を吐き見上げた空に
泳いでた 夏の光が
身体中突き刺して 眩しいの

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  • 非営利目的に限ります

瑠璃雀

十(とお)
一滴(ひとしずく)
白銀(しろがね)
解(と)けぬ

るりすずめ

閲覧数:243

投稿日:2014/07/28 04:26:33

文字数:369文字

カテゴリ:歌詞

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