生い茂っていた緑は枯れ果てていき

寂寞漂う砂が拡がるばかり

そこには花(いろ)も水(おと)も無くて

ただ虚しくて

私の存在が恨めしい

この躰(み)が纏う熱は

皆の夢を挫いてしまうの

期待も望みも与えられない

淋しい大地は何処まで続くのだろう

嗚呼……夜が明けようとしてる

――――ごめんなさい――――


透き通っていた氷がまた一つ溶けて

獣たちの住処は狭まるばかり

そこには生命(いろ)も声(おと)も無くて

ただ切なくて

私の存在が憎らしい

この躰(み)が放つ光は

未来を塗り潰してしまうの

想いも願いも奪い去って

静かな海さえも何時かは涸れるのだろう

嗚呼……夜よまだ明けないで

――――もう少しだけ――――


雲の影に隠れて

安堵する私は卑怯者

遠く月(あなた)を眺めて

その優しい光を羨む


この躰(み)が保つ温度は

惑星(ほし)の命を畢らせてしまうの

奇跡も希望も灰に還る

輝く地球(ほし)まで何の道朽ちるのだろう

嗚呼……夜よスベテ呑み込んで

――――ごめんなさい――――

嗚呼……涙さえ零せない

――――ごめんなさい――――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

太陽の唄

太陽なのに何故かネガティブ。
大丈夫、月の唄もこんな感じだと思うから((

夏に人々が太陽を恨めしく思う気持ちや、徐々に進行する地球温暖化の事を、太陽視点で考えてみたらこんな詩になりました。
……だからってあんな自責満載でなくてもいいと思うんだけどなぁ…。

閲覧数:212

投稿日:2012/02/04 18:58:37

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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